Summary

  • フランクフルトがドルトムント相手に2点差を追いつく
  • バイエルンがついに首位ドルトムントに勝ち点で並ぶ
  • 降格圏に沈むケルンとブレーメンの直接対決は痛み分け

虎視眈々と指定席奪還を狙うバイエルン・ミュンヘンが、痛恨のドローゲームを演じた首位ドルトムントについに勝ち点で並んだ。一方、今季いまだ勝ち星がないケルンブレーメンの一戦は両者スコアレスで引き分けという煮え切らない結果に。第9節の5つのトピックスを紹介する。

1)フランクフルトが大量シュートで応戦

前節のライプツィヒ戦で今季初黒星を喫したドルトムントが、CLアポエル戦でのドローを挟み、敵地でのアイントラハト・フランクフルト戦に臨んだ。19分にヌリ・シャヒンのゴールで先制すると、57分にはマクシミリアン・フィリップが追加点。この時点で3試合ぶりの勝ち点3は確実かと思われた。しかし、その後は両チームによる怒涛のシュート合戦がスタート。ドルトムントが13本、フランクフルトが12本のシュートを放ち、後半だけで25本ものシュートが乱れ飛んだ。このシュートの応酬で確実にチャンスをモノにしたのはフランクフルト。64分にPKで1点を返すと、その4分後にはマリウス・ウォルフが値千金の同点弾をマーク。最後は長谷部誠がシャヒンのシュートをゴールライン上でブロックし、首位チームから勝ち点1をもぎ取ることに成功した。

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2)絶対王者が首位ドルトムントに肉薄

「ドルトムントに追いつくのは簡単ではない」。バイエルンのユップ・ハインケス監督は就任会見の席でそう話していたが、その会見からわずか2週間でミッション完了の一歩手前まできた。ドルトムントの引き分けを見届けて臨んだハンブルガーSVとのアウェー戦、バイエルンは粘る相手を1ー0で振り切って勝ち点をドルトムントと同じ「20」まで伸ばした。得失点差で3ポイント下回り2位となったが、バイエルンにピタリと付かれた相手のプレッシャーは計り知れない。バイエルンは次節、勝ち点1差で3位につけるライプツィヒをホームに迎えた後、ドルトムントの敵地に乗り込んで直接対決を迎える。ライバルを直接叩いて首位奪還ーー。バイエルンらしい舞台が着々と整いつつある。

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3)レーバークーゼンがご近所の庭でやりたい放題…

レーバークーゼンがライン川を挟んだお隣メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)のホームで大暴れした。開始7分に先制を許したものの、48分にスベン・ベンダーの移籍後初ゴールで試合を振り出しに戻すと、59分にレオン・ベイリーが決めて逆転。さらに61分、69分、81分と立て続けにゴールを奪い、大量5得点の大勝を飾った。キャプテンのラース・ベンダーは試合後、「早い時間帯に1点を返すことが必要だとハーフタイムに話した。それが完璧にできたね」と満足顔。第3節終了時には勝ち点「1」で降格圏に沈んでいたが、リーグ3位の攻撃力(今季20得点)で9位まで浮上した。一方、ボルシアMGにとっては1998年10月に2ー8で敗れて以来のホーム惨敗。ちなみに、その時の相手もレーバークーゼンだった……。

4)5年間待ち続けたゴールが逆転勝利を呼び込む

待って、待って、待ち続けて5年と1日。ハノーファーのFWニクラス・フュルクルークがようやくゴールの喜びを取り戻した。敵地でのアウクスブルク戦、1点を追う65分に投入されると、76分に同点弾、さらに終了間際の89分に勝ち越し弾を決めてチームに逆転勝利をもたらした。この一戦までブンデスリーガ31試合に出場して通算2得点だったストライカーが、わずか13分間でドッペルパックを達成。長いトンネルから抜け出し、マッチウィナーとなったフュルクルークは、「ようやく2ゴール決まってうれしい」と感無量の様子だった。

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5)深刻な得点力不足&降格圏対決で導かれた結果は…

最下位ケルンが17位ブレーメンをホームに迎えた“裏天王山”。互いに負けられない一戦だったが、両チームともに万全の状態で挑むことは叶わなかった。ケルンは古巣との一戦で初先発の予定だったクラウディオ・ピサロが試合前のアップで太ももの違和感を訴えて欠場。対するブレーメンもマックス・クルーゼが鎖骨骨折からようやく復帰したものの、終盤の数分間の出場が精一杯だった。両者はここまでリーグワーストの3得点と深刻な得点力不足に陥っているが、試合はそれを反映するかのようにスコアレスドローで痛み分け。互いに決定機を決められず、ピサロとクルーゼがいたら…という展開になった。危機的状況で降格圏に沈む両チームは、ピサロとクルーゼの1日も早い完全復帰を祈るしかなさそうだ。

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