Summary

  • 今季も残留争いに巻き込まれているブレーメンとハンブルガーSV
  • ハンブルガーSVは若手のアープと伊藤にチーム命運を託す
  • ブレーメンはコーフェルト新監督の下で復調の兆し

ブンデスリーガの北の名門が苦しんでいる。シーズン折り返し時点でブレーメンが16位、ハンブルガーSVは17位と、ともにシーズン前に思い描いていたものとは違う前半戦を過ごした。ブンデスリーガ残留へ向けて勝負の後半戦、2クラブはチームを立て直すことができるのだろうか。

アクシデントと負の連鎖に泣かされた前半戦

ハンブルクにとって大誤算だったのがニコライ・ミュラーの離脱だろう。ミュラーはアウクスブルクとの開幕戦で開始8分に幸先よく先制点を挙げたが、ゴールパフォーマンスの際にひざの十字じん帯を断裂。チームで最も頼りになる得点源の長期欠場がここまでの苦戦の一因になっている。

第2節のケルン戦に勝って開幕2連勝スタートを飾りながら、そこから長いトンネルに突入。シーズン3勝目を第11節まで待たなければならなかった。前半戦最後の試合となった第17節のメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦が前半戦の戦いぶりを象徴していた。敵地でミスを連発して1ー3の敗戦。まるで何かに取りつかれたかのような自滅ぶりに、マークス・ギスドル監督は「入れ代わり立ち代わりに違う選手がミスを犯してしまう。この流れが前半戦ずっと続いている」と表情を曇らせた。

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アープ&伊藤、チームを託された若手

昨季は絶体絶命の状況から最終節で何とか残留にこぎつけたが、イェンス・トッドSDは「後半戦は非常に厳しいものになる。勝ち点22か23は取らなければならない」と危機感を募らせる。

ただ、前半戦はポジティブな要素もあった。真っ先に思い浮かぶのが17歳の新星ヤンフィーテ・アープの台頭だろう。ブンデスリーガ初の「2000年代生まれの選手」としてプロデビューを飾ったアープは、デビュー2戦目で初ゴールをマーク。同じ時期にデビューを飾った20歳の伊藤達哉とともに後半戦浮上のカギを握る存在として大きな期待を寄せられている。

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コーフェルト監督の下で復調の兆し

一方のブレーメンは開幕から10戦未勝利という極度の不振に見舞われ、10月末にアレクサンダー・ヌーリ監督を解任した。しかし、後任のフロリアン・コーフェルト監督の下でチームは着実に復調へと向かっている。

新監督の初陣となったアイントラハト・フランクフルト戦こそ、終了間際に勝ち越しを許す不運な形で黒星を喫したが、続くハノーファー戦に4ー0で快勝。このシーズン初勝利をきっかけにチームは息を吹き返した。ハノーファー戦でハットトリックを達成したマックス・クルーゼのほか、ドルトムント戦(2ー1で勝利)で先制点を挙げた21歳のマクシミリアン・エゲシュタインなど、個々の選手のレベルは着実に上がっている。

コーフェルト監督が指揮を執った7試合の戦績は3勝1分け3敗。勝ち点2差の14位シュトゥットガルト、15位マインツはもちろん、12位ウォルフスブルクと13位フライブルクも射程圏に捉えている。前半戦ラストゲームでは後半アディショナルタイムに追いつかれてマインツと引き分けたが、フランク・バウマンSDは「問題が山積みであることを考えれば、16位というのはまずまず」と復調へ手応えを感じているようだ。

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