「ちょっと気になることはあるけど問題ない。このままいい感じでやっていきたい」

ハノーファーの浅野拓磨が10月17日、チーム練習に完全合流した。練習序盤は負傷箇所の太ももの感覚を確認するようなしぐさも見せていたが、7対7のミニゲームなど強度の高い練習にも参加。約1時間の全メニューを消化した。

浅野は6日に行われたブンデスリーガ第7節のシュトゥットガルト戦で4試合ぶりに先発出場。苦境を経験した古巣との対戦に気持ちを高ぶらせていたが、わずか14分で無念の負傷交代を強いられた。「僕の中で前節の試合が今季一番出たい試合だった。古巣というのもあるし、チームの状況もあったので。出たくて、点を決められる気しかしていなかったので素直に悔しかった」

このケガによって代表招集も辞退を余儀なくされ、自身がいるはずだった日本代表はパナマとウルグアイ相手に連勝を飾った。特にウルグアイ戦では同世代の中島翔哉(ポルティモネンセ)や南野拓実(ザルツブルク)の躍動。ドイツに残ってケガの回復に努めていた浅野が、それを見て刺激を受けないわけがなかった。「見ていて面白い試合だったので悔しかった。ウズウズして…見た後にトレーニングしちゃいましたね(笑)。家で体を動かさないとと思って」

意欲が高まれば高まるほど実戦復帰への焦りが出そうだが、本人は「今は無理するところじゃないと思っているので、しっかり復帰できるようにやるだけ」と慎重だ。その冷静さは順調に回復している証拠だろう。負傷から10日でチーム練習に完全復帰し、20日のレーバークーゼン戦出場も視野に入った。

「この状況だったら、個人的にはいけるかなと思っている。チームとしてどう考えているかまだ聞いていないけど、今日も練習させてもらってポジティブではある」

離脱期間に募らせたプレーへの意欲は、再開するブンデスリーガでぶつけていくだけだ。

文=湊 昂大