Summary

  • シーズン開幕から公式戦4試合ベンチ外
  • CL初戦で今季初出場を果たし好パフォーマンス
  • ファーブレ監督の信頼獲得へ確かな一歩

56年目を迎えた今季のブンデスリーガには総勢7人の日本人プレーヤーが所属している。ドルトムント在籍7年目を迎えた香川真司の2018/19シーズンを展望する。

所属クラブ:ドルトムント
生年月日:1989年3月17日(29歳)
身長・体重:175センチ・68キロ
ドイツキャリア:
2010/11 ドルトムント 18試合・8得点
2011/12 ドルトムント 31試合・13得点
2014/15 ドルトムント 28試合・5得点
2015/16 ドルトムント 29試合・9得点
2016/17 ドルトムント 21試合・1得点
2017/18 ドルトムント 19試合・5得点

9月18日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ初戦、クラブ・ブルージュとのアウェーゲームでようやく香川真司の新シーズンがスタートした。

62分にマリオ・ゲッツェとの交代でピッチに入ると、バイタルエリア付近でうまくボールを引き出しながら攻撃を活性化。79分には左サイドから正確なクロスを供給してルカシュ・ピシュチェクの決定機を演出した。85分にクリスティン・プリシッチの決勝点が生まれ、ドルトムントは貴重な勝ち点3を獲得。香川の投入を機にチームにリズムが生まれたのは明らかだった。

© gettyimages / JOHN THYS

ワールドカップを経て迎えた2018/19シーズン、ロシアで輝きを放った日本の10番に待っていたのはベンチ外での日々だった。ブルージュ戦までルシアン・ファーブレ新体制での公式戦出場はゼロ。今夏は去就問題に揺れたとはいえ、ここまでの逆境は想定外だったに違いない。

ここまでファーブレ監督は4-3-3システムの3枚の中盤に、クリエイティブな香川やゲッツェではなく豊富な運動量や球際の強さを持ち味とするアクセル・ビツェルやトーマス・デラネイ、マフムード・ダフートを重用している。4-2-3-1システムの場合でもトップ下のファーストチョイスはマルコ・ロイスだ。

しかし、香川がこうした逆境に立たされるのは今回が初めてではない。ユルゲン・クロップ監督の寵愛を受けた最初の2シーズンを除けば、常に厳しいポジション争いに身を置いてきた。そして最終的には自らの力で活躍の場を勝ち取ってきた。

15日にドルトムントと対戦した長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)は試合後、代表の元同僚について「今は我慢の時かもしれないが、ドルトムントに何が欠けているかは試合を見ている人が感じていると思う」と語った。そう感じているのはブルージュ戦で香川のプレーを見たファーブレ監督も同じだろう。

目に見える結果を出しての「一発回答」とまではいかなかったが、今季初出場は“逆襲”への確かな一歩になった。今回のようなパフォーマンスを続けていれば、新指揮官に「重要な選手」と認識されるのにそう時間はかからないはずだ。