Summary

  • 開幕戦から豪華カードが目白押し
  • 新指揮官たちの采配に注目
  • 新たなアイドル候補多数

ロシア・ワールドカップの試合に一喜一憂していた日々が終わり、多くのサッカーファンは2018/19シーズンの開幕を心待ちにしている。8月24日に開幕するブンデスリーガの見所は何か。新シーズンがより楽しみになる理由を5つ紹介する。

1)華々しい開幕戦の対戦カード

2018/19シーズンは第1節からドラマチックな盛り上がりが期待できそうだ。オープニングマッチに登場するのは王者バイエルン・ミュンヘンと昨季3位のホッフェンハイム。近年の躍進著しいホッフェンハイムは、常勝軍団を止めるべく勝ち点3を狙って積極的に戦うことだろう。

昨季2位のシャルケはアウェーでウォルフスブルクと、ルシアン・ファーブレ新監督を迎えたドルトムントはホームで難敵ライプツィヒと対戦する。また、メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)とレーバークーゼンによる“ラインダービー”も開幕節の見所の一つだ。

2)2年目のジンクス

2シーズン連続で成功を収めることは決して簡単ではない。それでも、2017/18シーズンに素晴らしい活躍を見せた選手やチームが、続けて輝きを放てない理由は何一つない。レアル・マドリードから期限付きでバイエルンに加入し、完全復活を遂げたハメス・ロドリゲスなどは今季のさらなる活躍が期待できる。

就任1年目でシャルケを2位躍進に導いたドメニコ・テデスコ監督は、指導者養成コースでクラスメートだったホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督のように2年目以降も好成績を残したいと願っているだろう。昨季ホッフェンハイムでブレイクを果たし、今季からシャルケでプレーするマーク・ウトも引き続き活躍が期待される選手の一人だ。

昨季途中にブレーメンの指揮官に就任してチームを立て直したフローリアン・コーフェルト監督や、そのブレーメンで7試合無失点を記録したGKイリ・パブレンカも今季のさらなる飛躍が期待される。

2年目のさらなる活躍が期待されるバイエルンのハメス © imago / Eibner

3)各チームの新指揮官たち

どのクラブのファンも新シーズンが始まる時点では希望に満ちているが、どこより楽観的な気持ちで開幕を迎えるのはバイエルンのファンだろう。新たにニコ・コバチ監督を迎えたチームの目標は、例年どおり国内リーグを独走で制すこと。現役時代にバイエルンでプレーしていたコバチ監督はその期待の高さを理解しているし、アイントラハト・フランクフルトでの采配を見れば期待に応えられるだけの才能があることが分かる。

ドルトムントを率いるファーブレ監督に関しても、ヘルタ・ベルリンやボルシアMGでの実績を見ればサポーターは目を輝かせてスタジアムに結集するはずだ。ボルシアMG時代にマーコ・ロイスを指導し、スーパースターへの道を歩むきっかけを作った指揮官であることも、期待を抱かせる要因になっている。もともと能力の高い選手がそろうドルトムントで新監督がどのようなチームを作るのか。期待感は高まるばかりだ。

ライプツィヒは2019年夏にナーゲルスマン監督が就任するまでの1シーズン限定で、ラルフ・ラングニックSDが監督を兼任することになった。1年後、ナーゲルスマン監督にいい状態でチームを引き継ぐ意味で重要な役目を担うことになるが、過去にシャルケ、ホッフェンハイム、シュトゥットガルト、そしてライプツィヒを率いた経験があり、指揮官としても選手の才能をうまく活用していくだろう。

1シーズン限定でライプツィヒの指揮を執るラングニック監督 © gettyimages / Alex Grimm

4)新たなアイドル

今季も新しいユニフォームに袖を通す選手は多く、サポーターはひいきのチームに新たなヒーローが誕生することを願っている。1月時点でシャルケからバイエルンへ移籍することが発表されていたレオン・ゴレツカは新たなスター候補の筆頭。昨季は期限付きで武者修行に出ていたレナト・サンチェス(スウォンジー)やセルジュ・ニャブリ(ホッフェンハイム)にも同様の期待が寄せられている。

競争力のあるチームを作るために移籍市場で積極的に動いているドルトムントは、中盤にトーマス・デラネイ(ブレーメン)、最終ラインにアブドゥ・ディアロ(マインツ)を加えた。また、チームに創造性を加えるためにマリウス・ウォルフ(フランクフルト)も獲得している。

シャルケはウトの他にもオマル・マスカレル(フランクフルト)、スアト・セルダル(マインツ)を獲得。レーバークーゼンはアーセナルに移籍したGKベアント・レノの穴を埋めるため、フランクフルトからルーカス・フラデツキーを獲得している。

今季からバイエルンでプレーするゴレツカ © DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

5)若手の台頭

若い選手を育てることに関して、ブンデスリーガは欧州のどのリーグよりも優れている。新シーズンもまた新たな才能が多数台頭してくることだろう。ブレーメンのジョシュ・サージェントはクリスティアン・プリシッチ(ドルトムント)とウェストン・マッケニー(シャルケ)に続く期待の米国人タレント。18歳のサージェントとプロ契約締結に至ったことで、コーフェルト監督は夏の移籍市場でストライカーの補強を急ぐつもりはないと明言している。

昨季のジェイドン・サンチョ(ドルトムント)の台頭により、若手英国人選手がブンデスリーガにやって来るケースも続いている。サンチョと同じマンチェスター・シティからジャバイロ・ディルロスン(ヘルタ)とパブロ・マフェオ(シュトゥットガルト)が、トッテナムからは19歳のキーナン・ベネッツ(ボルシアMG)がドイツにやって来た。

ブンデスリーガでの活躍を夢見る若者は米国人や英国人だけではない。20歳のフランス人DFノルディ・ムキエレがモンペリエからライプツィヒへ、同じく20歳のスウェーデン人DFフェリックス・ベイモは、同胞のルートビヒ・アウグスティンソンが活躍するブレーメンに加入した。21歳のフランス人FWジャンフィリップ・マテタもリヨンからマインツに加入している。

米国人のサージェントは新たなブレイク候補の一人 © imago