Summary

  • 酒井と伊藤のハンブルク、エースが復活
  • 昨季リーズに期限付き移籍のラソッガ、第5節でハットトリック

酒井高徳と伊藤達哉が所属するハンブルガーSVに、頼もしいストライカーが戻ってきた。9月15日に行われたブンデスリーガ2部第5節ハイデンハイム戦で、ピエールミシェル・ラソッガが、プロのキャリア2度目、約5年ぶりとなるハットトリックを記録した。

2013年夏にヘルタ・ベルリンからの期限付き移籍で、ラソッガはドイツ北部最大の都市へやって来た。負傷の影響によりそのシーズンの出場は20試合。しかし、そんな限られたプレー時間で13得点を記録し、またフュルトとのブンデスリーガ入れ替え戦でも貴重なゴールを決めるなど、エースとして君臨した。

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期限付きから完全移籍に切り替え、正式にハンブルクと契約を結び直したラソッガだったが、不運にもそこからゴール欠乏症が始まる。過度のプレッシャーを受ける中、2014/15シーズンはたったの4ゴールにとどまり、その翌季は8ゴール。そしてベンチを温める時間が大幅に増加した2016/17シーズンは、ついに年間1得点にまでゴール数が低下した。加入初シーズンと同数のゴールを決めるまで、ちょうど3年間を費やしたことになる。

昨季リーズ(イングランド)への期限付きを経験しハンブルクへ戻ってきたラソッガは、今季公式戦6試合出場7得点と、かつての輝きを取り戻しつつある。では、なぜこれほどまでに高い割合でネットを揺らすことができるのだろうか。同選手はその秘訣について、こう説明する。

「私が思うに、私のようなタイプの選手は、周りでサポートをしてくれる選手が必要なんです。私がいるペナルティーエリア内へとボールを送らないといけないことを分かっていて、そして常に私がどこにいるか探してくれるようなサポート役がいてくれる。それこそが重要なんです」

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エースの復活に満足げなのは、第5節終了後に「彼は交代出場からすぐに結果を残してくれました。チームに必要な高いクオリティーを備えています」と話したクリスティアン・ティッツ監督だけではない。クラブOBであり、往年の名ストライカーであるウーヴェ・ゼーラー氏も「ラソッガの姿を常に見たいですね。ゴールという点だけでなく、彼は相手の最終ラインに穴を開けてくれる選手です。彼の強い意志は、すべての選手にとってお手本となるものです」と、最大級の賛辞を送っている。

9月18日へ延期されたデュナモ・ドレスデン戦にも勝利し、早くも首位に立ったハンブルク。これまでチームを幾度となく窮地から救い出してきたラソッガがいる限り、同クラブは今後も2部優勝争いに残り続けるだろう。