Summary

  • 2017/18シーズン開幕直前、ケルンのシュテーガー監督独占インタビュー
  • 開幕戦はボルシアMGとのライン・ダービー
  • モデステの移籍、チームの進化についても語った

今シーズン、25年ぶりの欧州カップ戦出場となる大迫勇也のケルンは、8月20日の開幕戦でいきなりメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)とライン・ダービーを戦うことになった。そこで当サイト独語版は、ケルンのペーター・シュテーガー監督との独占インタビューを実施。待ちに待ったシーズン開幕、エースFWアントニー・モデステの移籍、チームの進化などについて語ってもらった。

――2013年にあなたがケルンへやって来てから、クラブは素晴らしい時を過ごしています。この4年間でチームが発展していくことを、当時のあなたはすでに予測していたのでしょうか?

シュテーガー監督 私がケルンに来た当初から、すべてはうまく機能していました。そうでなければ、きっとケルンにやって来ることはなかったでしょう。ここでは首脳陣や幹部などが一体感を保っていました。その一体感こそ、このクラブがうまくいくための基盤になると、私は考えていたのです。ですが、あの当時に「4年後に欧州カップ戦へ出場する」と言っても、きっと誰も信じなかったと思います。

――あの頃は2部にいましたからね。

シュテーガー監督 そして財政的にも厳しい状況にありました。昇格するためには資金力も非常に重要です。もしあの時、我々がすぐに昇格し、順位に関係なく4シーズン連続でブンデスリーガに在籍することが分かっていれば、きっと誰かが私たちに「素晴らしい。では一歩一歩前進するためのチャンスをあげよう」と言ってくれたかもしれません。

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――開幕前のチーム行事には5万人のファンが詰めかけ、その様子はまるで優勝したかのようでした。

シュテーガー監督 もちろんそれだけの人々が来てくれたこと、そして今シーズン欧州リーグ(EL)に出場できることを幸せに思います。しかし驚きはありませんでした。ファンの方々は我々が2部にいた時から大勢来てくれていましたからね。ケルンに住む人々は、どんな時もFCケルンの味方をしてくれます。彼らの存在は、このクラブの成功に大きく貢献していますよ。それを忘れることはありません。

――間もなく開幕戦です。残り数日をどのように過ごしますか?

シュテーガー監督 コーチたちとフォーメーションについて考えることはあまりないですね。6週間の準備期間を終えて選手個々がどのようなメンタルやコンディションでいるのかを考えるほうが多いです。開幕するまでは、自分たちがどのような順位になるかまったくわかりません。新加入選手も、シーズンを通してどのような働きをしてくれるかまだ分かりません。しかし、開幕を迎えるということについては、楽しみしかありません。

――過去4年間のケルンは常に前進していましたね。

シュテーガー監督 ここ2シーズンは特に素晴らしかったと思います。2015/16シーズンを9位で終えましたが、それは直近20シーズンで最高の順位だったのですから。

――周囲が下す評価についてはどうお考えでしょうか?

シュテーガー監督 我々は現実的に自分たちのことを評価していかなければなりません。四半世紀の間、到達できなかった順位に、過去2シーズンの我々は手を届かせることができました。一方ではこのようなパフォーマンスを続け、さらに発展していくことを期待する人がいるでしょうし、もう一方ではいつかまた困難が訪れると考える人もいるでしょう。だが我々は3シーズン連続でトップ10に入ることができれば御の字だと考えています。例え周囲がそれ以上の結果を望もうとも、我々からすればそれが現実的な目標です。

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――ブンデスリーガにも長い間欧州の舞台から姿を消しているクラブがいます。彼らがヨーロッパに進出できない理由とはなんでしょうか?フィジカルの問題ですか?それともメンタル的な問題でしょうか?

シュテーガー監督 トップアスリートであれば、パフォーマンスを維持しながら3日に1試合こなすことは可能だと考えています。そこで問題となってくるのは、メンタルをどう調整していくかだと思います。バイエルン・ミュンヘンの選手にとっては日常的なことですが、ここケルンではこれを経験したことがない選手もたくさんいます。ただしこれは、「モチベーションの低下」とは関係ないでしょうね。例えば木曜にオーストリアのアルタッハで1万5000人の観客を前に試合をし、次の日曜にケルンで5万人の客を前に試合をするわけです。モチベーションが下がることなど考えられません。

――これまでゴールを量産し、チーム全得点の約半数をマークしていたモデステが今季からいなくなりました。しかしあなたは「1人の選手に依存することはない。だからそこまで悲しい出来事ではない」と話していました。

シュテーガー監督 もちろんキーマンとなる選手を放出することに喜びを感じる監督などいません。私だって、例えばヨナス・ヘクターが契約を延長してくれて非常にうれしかったですから。しかし選手がさらなる挑戦をしたいと思うことは、私も理解できます。そしてモデステの移籍は、FCケルンというクラブにとって避けられないということは、早くから感じ取っていました。

――ジョン・コルドバやセールー・ギュラシーはモデステの代わりを務めることができるでしょうか?

シュテーガー監督 私は選手同士を比べたくはありません。ですが、多くのゴールをチームにもたらしてくれると見込み、コルドバを獲得したのは事実です。ギュラシーについても同じです。長い負傷離脱を終え、ようやく状態が戻ってきました。彼はここまで非常に良い仕事をしています。これまでと同じように、誰かが抜けても穴埋めするだけの戦力が整っていると、考えています。

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――最近のブンデスリーガには若いフランス人選手が増えてきました。その理由は何だと思いますか?

シュテーガー監督 フランスの若手は非常に高い能力を持っています。リーグ・アンはテクニック的にも非常にハイレベルリーグですからね。そして彼らにとっても、ブンデスリーガで結果を残すことは、とてもエキサイティングなことなのでしょう。毎週毎週、インターナショナルに富んだ試合をできるわけですから。フランス人にとってドイツ語の習得は難しいものですが、ドイツ語を勉強することが彼らの目的ではないと思いますよ(笑)

――ケルンもそうですが、若くしてトップリーグの経験を豊富に持つ選手がたくさん出てきました。現代サッカーでは、若手の成長速度が早まってきているのでしょうか?

シュテーガー監督 多くの面で昔とは変わりましたね。私が現役の頃は、若手なのに多くの成功を掴んでいるような選手はほとんどいなかったです。今日では、肉体的にしっかりと成長した17歳の選手も珍しくありません。つまり今では、30歳の選手は“古株”と見なされるわけです。ですから、(ケルン主将の)マティアス・レーマンのような選手を指導できるのは、うれしいことなんですよ(笑)