Summary

  • ホフェンハイムは今季、ブンデスリーガで唯一無敗を守る
  • DFニクラス・ズューレのインタビュー
  • 12月16日にはホームでドルトムントと対戦

前節ライプツィヒが今季初黒星を喫したため、ホッフェンハイムはブンデスリーガで唯一、無敗を守る存在となった。ブンデスリーガ史上最年少のユリアン・ナーゲルスマン監督が率いるチームはここまで6勝8分で4位につけている。第15節のドルトムント戦を前に、先日ドイツA代表デビューを飾ったDFニクラス・ズューレにインタビューを行った。

——欧州のトップリーグで無敗を守っているのはレアル・マドリード(スペイン)とホッフェンハイムだけです。半年前までは残留争いをしていたチームがなぜこれほど強くなったのでしょうか?

ズューレ ユリアン・ナーゲルスマンという優れた監督、チームには本当に良い選手たちがいて、全員が同じ目標を追っているからです。それに、みんなで一緒にこのような成果やステータスを手に入れるため、ハードな練習をしてきました。良いスタートを切れたことも無関係ではありませんね。一度、軌道に乗ることができれば、いろいろなことが楽になるものです。

——ナーゲルスマン監督は何が“違う”のでしょうか?

ズューレ ユリアンはとてもユニークな人です。選手がどのように考えるかを理解していますが、常に威厳があります。彼は完全なる専門家で、対戦相手に自分たちの手の内を明かしません。対戦相手の分析は彼の強みの一つであり、ここまで僕たちは常にそれをうまく体現してきました。すでに何回か成功しているように、無失点に抑えることもできますし、自分たちでチャンスをつくり出すこともできます。

——ナーゲルスマン監督は何人かの選手よりも年下ですが、それでも威厳を損なうようなことはないのでしょうか?

ズューレ ユリアンはとても正直な人です。選手同士もそうですが、選手とコーチ陣も関係性を大切にしています。それがうちのチームの傑出しているところですね。それでも、昨季のことを忘れてはいません。サッカーではさまざまなことがすぐに変わり得ることを知っていますから。

——戦術がチームに浸透しているようです。システム変更は何の問題もないように見受けられます。

ズューレ その通りです。監督は試合中、頻繁にシステムを変更します。それは、自分たちが良い準備をしているからこそできることです。それで対戦相手は僕たちに対する予測ができず、難しくなっているはずです。また、僕たちは対戦相手やシチュエーションによってシステムを変更できるし、自分たちのプレーに素早く持ち込むこともできます。ここまで、それがとてもうまくいっていると思いますよ。

——ホッフェンハイムが良いサッカーをすることは知られています。第14節のアイントラハト・フランクフルト戦(0ー0)は体力的にも厳しい試合で、チームが完成されていることを示したのではないでしょうか?

ズューレ フランクフルト戦では僕たちの成熟したパフォーマンスを見せることができました。その節のトップゲームだったし、ここまで最も“ファイト“した試合でした。両チームとも勝利を望んでましたから。僕たちの方がちょっとだけ、成熟度は上だったのかなと思います。僕たちはこの試合、サッカーとしては良い試合をできず、チャンスもあまりつくれませんでした。その代わりに中盤で相手の攻撃を止め、焦ることはありませんでした。

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——個人的にはこの半年で、オリンピックで銀メダルを獲得し、ドイツA代表でデビューを飾りました。そして、チームは今季好調です。今年は楽しいクリスマスを迎えられそうですね?

ズューレ 去年も家族と楽しくクリスマスを過ごしましたよ。順位上ではかなり下の方にいましたけどね。僕はプライベートではサッカーを切り離し、例えばクリスマスは家族と楽しくお祝いしています。それでも上に位置し、個人的にもうまくいっていたら、いつもよりリラックスできるのは当然のことでしょう。

——ホッフェンハイムのユース出身で初のドイツ代表に選ばれたことは、ズューレ選手にとって意味のあることだったでしょうか?

ズューレ 正直、僕にとって特筆すべきことです。これは自分が何年も在籍してきたクラブにとっての勲章だと思います。僕はまた代表戦で何試合かプレーできるように、これからもハードワークしなければなりません。でも何より、ここまでうまくいっていてうれしいです。

——あなたのような若い選手が半年間、もしくは1年を通して完璧なシリーズを過ごすのは珍しいことです。珍しいというのは、そのレベルを何年も維持し、負傷などで離脱しないこともです。この安定性どこからくるのでしょうか?

ズューレ 一、二試合は悪い試合になることもあると思うんです。ディフェンスの選手はほんのちょっとのミスでゴールを許してしまうこともあります。僕は毎試合、ミスの回数をできるだけ少なく抑えようと、ベストを尽くしています。今のところは、とてもよくできています。チーム全体がうまくいっていれば、個々にとっても楽になります。自信がつき、のびのびとプレーできますから。でも、毎週、アクセルを踏まなければならないことも分かっています。結局、大事なのは過ぎたことではなく、次の試合です。もし1試合で4回のミスを犯し、その3回が失点につながったとしたら、誰も過去の成果のことなど話しません。それよりも、「きょうのズューレはなんだ!?」と言うはずです。

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——ディフェンスのエキスパート、ズューレ選手は、今年絶好調のストライカー、サンドロ・ワーグナー選手のことをどう思っていますか?

ズューレ サンドロはユニークなタイプの選手です。どのチームでも彼のような選手から多くを得ることができます。サンドロは足でも、長身なので空中戦でも勝負できます。チームがうまくいってない状況では、前から戻ってくる。このような選手はチームにとてつもなく重要です。

——チーム練習でマッチアップするときはどのような感じですか?

ズューレ すでに今シーズン、何回かありましたよ。あるときには彼が、あるときには僕が傷を負うこともありました。でも、僕はサンドロより6、7kgは重いので、それはちょっとしたアドバンテージですね(笑)

——ズューレ選手は昔はFWで、ユース時代には1シーズンに100ゴールを挙げたこともありました。なぜ、これほどゴールを決める喜びを知っている選手が、DFになったのでしょうか?

ズューレ 僕は本当にスーパーなFWでしたが、なぜかは説明できません(笑) いや、真面目な話をすると、ある時、ユースのコーチたちが僕の体が大きかったので、ポジションを後ろにしたのです。それで僕がうまくやったものだから、それ以来、センターバックになりました。 

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——12月16日(金)の第15節では今季は成績が安定していないドルトムントをホームに迎えます。

ズューレ 今季のドルトムントを予測するのは難しいですね。アウェーでは時々、問題があるようです。だからと言って、ドルトムントが高いクオリティーを持っていることに変わりはありません。特に、オバメヤンやロイスといったオフェンスの選手です。僕たちにとっては厄介な仕事になるでしょう。でも、ホームでのファンたちが力をくれるので、勝ちたいと思います。

——名前が出たように、現在のマーコ・ロイスはトップコンディションです。それゆえ、不安でしょうか?

ズューレ ブンデスリーガでは毎週、最高の選手たちと対戦できます。今季はリーグが混戦しているので、例年以上かもしれませんね。例えば前回のフランクフルト戦は今回のドルトムント戦よりも、難しくないなんてことはなかった。常に数的有利をつくれるように、3バックの選手たちと互いに助け合いたいと思います。僕たちは自分たちの仕事に集中し、ドルトムント相手に固い守備ができることを確信しています。