Summary

  • ブンデスリーガ昇格をめぐる戦いが佳境に
  • 上位2チームが自動昇格、3位チームはプレーオフに回る
  • 残り4試合で浅野所属のシュトゥットガルトが首位

先週末に行われたブンデスリーガ第30節で、最下位のダルムシュタットがアウェーでハンブルガーSVを2ー1で下し、またしても2部降格を先延ばしにすることに成功した。ブンデスリーガからは下位2チームが自動降格となり、16位のチームは2部の3位チームとホーム&アウェー方式の昇降格プレーオフを戦う。したがって、来季ブンデスリーガに昇格してくるのは最大3チーム。残り4試合となった2部リーグで昇格争いを繰り広げる上位チームの状況をチェックしてみよう。

シュトゥットガルト(1位:勝ち点60)

浅野拓磨所属のシュトゥットガルトは昨季、1975年以来、クラブ史上2度目の降格を経験。しかし、チームを強化して1年でのブンデスリーガ復帰が狙える位置まで上がってきた。開幕後にユス・ルフカイ監督が辞任し、ハネス・ウォルフが指揮を執るようになったが、チームはじわじわと昇格圏に浮上。5試合未勝利と一時的に不調に陥ったものの、第28節の勝利でその状況を終わらせた。同じく昇格争いに絡んでいるハノーファーとの対戦を残しているが、シュトゥットガルトの命運は彼ら自身が握っている。

注目選手:シモン・テローデ

快進撃を続けるチームを支えるのはベテランFWシモン・テローデだ。ボーフムでプレーしていた2015/16シーズンにブンデスリーガ2部の得点王に輝き、今季も28節終了時点で20ゴールを挙げて得点王レースのトップを走っている。また、ポルトガル人のカルロス・マネもここまで6得点7アシストとチームに欠かせない存在となっている。

シモン・テローデ(右)とカルロス・マネ(中央)はシュトゥットガルトに欠かせない存在 © gettyimages / Stuart Franklin

ブラウンシュバイク(2位:勝ち点57)

ブラウンシュバイクが最後にブンデスリーガを戦ったのは2013/14シーズンだが、その時はわずか1シーズンで降格となった。ブラウンシュバイクはブンデスリーガ創設時のメンバーで、1967年には優勝も経験。翌年にはヨーロッピアンカップ(現欧州チャンピオンズリーグ)で準々決勝まで進出したクラブである。2014年の降格後は安定して10位以内の成績を収め、今季は第29節のハノーファー戦で敗れるまで9試合無敗を記録するなど、4度目の昇格に向け着実に進んでいる。目標達成となれば、チームを率いるトーステン・リーバークネヒト監督は在任9シーズンで2度目の昇格を実現させることになる。

注目選手:ドミ・クンベラ

2012/13シーズンの昇格時に19ゴールを挙げて昇格の原動力となったドミ・クンベラは、今季もここまでチーム最多の11ゴールを挙げている。また、スウェーデン人FWのクリストファー・ニマンが8得点、オネル・ヘルナンデスとキャプテンのケン・ライヘルがそれぞれ5得点を記録している。

前回の昇格時と同様にブラウンシュイクをけん引するドミ・クンベラ(中央下) © gettyimages / Thomas Starke

ハノーファー(3位:勝ち点57)

ハノーファーは14シーズンにわたってブンデスリーガを戦ってきたが、昨季は最下位に沈んで3試合を残して降格が決定。すぐに翌シーズンの1部復帰へ向けた計画に着手したが、最良の計画でも予定どおりにはいかないものである。それでも3月にダニエル・シュテンドル監督に代わってパーダーボルンやシャルケで監督をしていたアンドレ・ブライテンライターが新監督に就任すると、その後の5試合で3勝2分けと復調。1部昇格へのチャンスが生まれた。

注目選手:マーティン・ハルニック

チーム躍進のカギを握るのは、29歳のベテランFWマーティン・ハルニックだ。今季は27試合で15得点を記録。200試合近い出場経験があるブンデスリーガ復帰に向けてチームを引っ張っている。

マーティン・ハルニックは1年での再昇格を目指すハノーファーで14得点を挙げている © gettyimages / Stuart Franklin

ウニオン・ベルリン(4位:勝ち点54)

1963年にブンデスリーガが創設されて以来、55チームが1部で戦う名誉を与えられてきたが、ウニオン・ベルリンが昇格すれば、この特別なグループへの仲間入りを果たすことになる。しかし、ここにきて調子を落とし、直近の5試合はわずか1勝。2001年のドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)決勝進出を超える成功に黄色信号が灯っている。それでも、ブラウンシュバイクとの直接対決を残しているため、イェンス・ケラー監督率いるチームにはまだ昇格の可能性が残されている。

注目選手:スティーブン・スカルゼブスキ

昨季のウニオン・ベルリンは2部の得点王に輝いたボビー・ウッド(現ハンブルガーSV)がチームの絶対的な得点源だった。しかし、今季のチームはゴールを決める選手が分散しており、ここまで5選手が5ゴール以上を挙げでいる。そのうちの一人、MFスティーブン・スカルゼブスキはチーム最多タイの8ゴールを挙げている。

ウニオン・ベルリンのベンジャミン・コーラーはがんとの戦いに勝ってピッチに戻ってきた © imago / Matthias Koch