Summary

  • ブンデスリーガ第11節2日目、ドルトムント対バイエルンの「デア・クラシカー」開催
  • ドルトムントは勝ち点24で首位、バイエルンは同20の3位
  • リーグ戦での「デア・クラシカー」はバイエルンの3連勝中

バイエルン・ミュンヘンドルトムントの対戦を、人々は理由もなしに「デア・クラシカー」とは呼ばない。両チームの戦いには語り継がれるべき激闘の歴史があり、その多くがブンデスリーガの伝説となっている。本稿では、直近25年間の「デア・クラシカー」で特に記憶に残った名勝負を厳選し、以下に紹介していく。

【1997年4月19日 ドルトムント 1ー1 バイエルン】

開始1分にマリオ・バスラーとアンドレアス・メラーが警告を受けるなど、立ち上がりから激しい火花が散ったこの試合は、その1分後にカールハインツ・リードレのゴールでドルトムントが先制した。しかし3分には、バイエルンのルジエロ・リッツィテッリが早速同点弾を叩きこみ、シーソーゲームとなる予感も漂ったが、残りの87分間でスコアに動きはなく、このまま引き分けで終了した。バイエルンのローター・マテウスが、「お前は泣き虫だ」と言わんばかりのようなジェスチャーをメラーに対して行ったのも、この試合である。

© gettyimages / Alexander Hassenstein/Bongarts/

【2001年4月7日 ドルトムント 1ー1 バイエルン】

両者が勝ち点1ずつを獲得したこの試合では、「デア・クラシカー」史上最多となる13枚のカードが、ハートムート・シュトランペ主審の手から出されている。一発レッドで退場となったのはエヴァニウソン(ドルトムント)とシュテファン・エッフェンベルク(バイエルン)、警告2枚での退場はビセンテ・リザラズ(バイエルン)、そしてその他10選手がイエローカードを1枚受けた。

【2002年11月9日 バイエルン 2ー1 ドルトムント】

上述の試合から1年半後、今度はドルトムント側に2人の退場者が出てしまい、41分にトーステン・フリングスが、そして66分にはGKイェンス・レーマンがピッチを去った。しかし守護神が退場した際、ドルトムントはすでに交代枠を3枚使い切っていたため、FWのヤン・コラーが急きょGKを務めることに。決して短くはない時間が残されていたものの、コラーはファインセーブを連発し、約25分間を無失点で切り抜けた。

【2011年2月26日 バイエルン 1ー3 ドルトムント】

バイエルンに13ポイント差をつけて首位を快走していたドルトムントの実力は、本物だった。ルイス・グスタヴォのゴールで一時は同点に追いつかれるも、その後ヌリ・シャヒンとマッツ・フンメルスが追加点を奪い、ミュンヘンの地で3ー1の快勝。なお、この試合のドルトムントは、同クラブ史上最年少の平均年齢(22.8歳)でキックオフの時を迎えている。

【2012年4月11日 ドルトムント 1ー0 バイエルン】

第30節に迎えた天王山は、バイエルンがボールを保持するものの、より多くのチャンスを作り出していたのはドルトムントだった。ドルトムントの1点リードで迎えた86分には、アリエン・ロッベンがエリア内で倒されてPKを獲得。逆転優勝への望みをつなげたかに思われたが、ロッベン自らが蹴ったPKはロマン・バイデンフェラーにセーブされ、このまま逃げ切ったドルトムントは最終的にブンデスリーガ連覇を達成した。

【2014年11月1日 バイエルン 2ー1 ドルトムント】

試合はピエールエメリック・オバメヤンのクロスにマルコ・ロイスが合わせてドルトムントが先制。しかし後半に入るとバイエルンが猛攻を仕掛け、かつてドルトムントの一員だったレヴァンドフスキのゴールで試合を振り出しに戻すと、ロッベンがPKをきっちりと決めて逆転勝利を飾る。そして、このシーズンに不振を極めたドルトムントは、ユルゲン・クロップ体制に終止符を打つことになった。

【2015年10月4日 バイエルン 5ー1 ドルトムント】

トーマス・トゥヘル監督の下、新たな船出となった2015/16シーズンのドルトムントは、周囲の予想を覆し、初の公式戦となった欧州リーグ(EL)予選3回戦から公式戦11連勝、さらに同14戦無敗という当時のクラブ新記録を作り上げた。しかし、そんな上り調子のドルトムントに冷や水を浴びせたのは、またしてもバイエルン。意気揚々と敵地に乗り込んだドルトムントは大敗を喫し、マインツも指揮してきたトゥヘル監督にとってはブンデスリーガの舞台で初めて味わう5失点だった。

© gettyimages / Alexander Hassenstein

【2018年3月31日 バイエルン 6ー0 ドルトムント】

前半が終了した時点で、すでに試合の行方は決まっていた。張り詰めた空気の中で試合が始まるも、開始5分にレヴァンドフスキがあっさり先制点を奪い、ハメス、トーマス・ミュラー、レヴァンドフスキ、フランク・リベリーらが次々と追加点。5点のリードを得たバイエルンは後半に入ると一気にペースを落とす余裕を見せ、1971年以降では最多得点差での「デア・クラシカー」勝利を飾った。