Summary

  • 快進撃を続ける昇格チームのフライブルク
  • 第32節終了時点でEL出場圏内の5位
  • 予算規模を考えればライプツィヒ以上のサプライズ

昇格チームのフライブルクが快進撃を続けている。5月7日に行われたブンデスリーガ第32節では欧州リーグ(EL)の出場権を争うシャルケとの直接対決に2ー0で勝利。順位を5位まで上げるとともにライバルをEL圏外へ追い払い、ヨーロッパの舞台にあと一歩のところまできた。

快進撃を続ける“もう一つ”の昇格チーム

今季のブンデスリーガでは2位確定へ着々と歩みを進める昇格組のライプツィヒを筆頭に、昨季の低迷から復活を遂げたホッフェンハイムアイントラハト・フランクフルト、2シーズン連続で健闘を見せるヘルタ・ベルリンケルンなど、その戦いぶりがリスペクトされているチームは多い。しかし、今季最大のサプライズチームはフライブルクだろう。クラブの予算規模を考えれば、現在の結果は驚きに値する。

もっとも、クリスティアン・シュトライヒ監督は「あまり騒ぎ立てないようにしないと」とあくまでも冷静だ。現在のブンデスリーガで最長任期となる5年4カ月にわたってチームを率いてきた51歳の指揮官は、「自分たちの能力を考えれば選手たちは素晴らしい試合をしてくれた」とチームの健闘を称える。

チームの成績に一喜一憂することなく、サッカー以外のテーマに関しても自分の意見を持っているシュトライヒ監督は、選手たちに選挙に行くことの大切さを説き、リーグ戦前の記者会見では異文化敵視に対して行動を起こすことの重要性を口にしてきた。指導者としての能力は今季の結果が証明している。スター不在のチームを率いて早々に1部残留を決めたばかりか、今やEL争いのトップを走っている。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Simon Hofmann

的確な補強と自前の才能ある選手

フライブルクを支える2本柱は的確な補強と自チームで育った才能ある選手だ。例えば、トルコの2部リーグから引っ張ってきたセンターバックのチャグラル・ソユンクはすぐに戦力になったし、2部のFSVフランクフルトから昨季加入したビンチェンツォ・グリフォは、ここまでチームトップのスコアポイント(6ゴール7アシスト)を稼いでいる。

自前の選手に目を向ければ、23歳のマキシミリアン・フィリップが8ゴールを記録。さらにニールス・ペーターセンは途中出場で8ゴールを挙げ、リーグ最強の“ジョーカー”として存在感を示している。「他のチームのような大きなプレッシャーにさらされていない」。シュトライヒ監督はフライブルクにとってEL出場がノルマでないことが有利に働くと見ている。今季の目標であった残留を果たした今、それ以上の結果はチームにとってご褒美でしかないのだ。

残り2試合のカードは、ホームのインゴルシュタット戦とアウェーのバイエルン・ミュンヘン戦。生き残りに必死なチームと5連覇を達成した王者、決して簡単な相手ではない。ELの舞台にたどり着けるかどうかはすべて自分たち次第。最後の最後でもう一つ大きなサプライズを起こし、ヨーロッパ行きのチケットを手に入れることができるか。