Summary

  • 2017年のJリーグベストイレブンに輝く
  • ロシアW杯予選で本大会出場に大きく貢献
  • W杯メンバー落選を経てドイツで新たな挑戦

日本代表の井手口陽介がブンデスリーガ2部のグロイター・フュルトに1年間の期限付き移籍で加入した。ガンバ大阪でブレイクを果たし、日本のロシア・ワールドカップ出場にも貢献した22歳のMFについて知っておきたい5つの項目を紹介する。

1)若くして多くの国内タイトルを獲得

2人の兄の影響でサッカーを始め、小学校卒業と同時に地元・福岡を離れてガンバ大阪ジュニアユースに入団。ユースチーム、トップチームにそれぞれ飛び級で昇格するなど早くから注目される存在だった。高校2年の時に2種登録選手としてトップチームに登録されると、2014年の3冠を経験。翌2015年にはリーグ戦デビューを飾り、公式戦16試合に出場した。主力に定着した2016年にはベストヤングプレーヤー賞を受賞、2017年にはJリーグベストイレブンに輝いた。

© gettyimages / Han Myung-Gu/Getty Images

2)予選突破に貢献もW杯出場は叶わず

ジュニアユース時代から世代別の日本代表を経験し、2016年のAFC U-23選手権では最年少メンバーとして優勝に貢献。同年のリオ五輪にもチーム最年少で出場した。同年11月にA代表に初招集され、2017年6月にデビュー。ロシアW杯予選終盤にレギュラーの座を射止め、予選突破が懸かったオーストラリア戦では貴重な追加点を挙げた。しかし、予選終了後は代表から遠ざかり、本大会メンバーから落選。バックアップメンバーとしてチームに帯同するにとどまった。

3)ドイツ2部で新たなチャレンジ

2018年1月にイングランド2部のリーズへ移籍を果たすと、英国の労働ビザの関係もあって直後にスペイン2部のクルトゥラル・レオネサに期限付き移籍。オサスナ戦で途中出場を果たし、欧州デビューを飾った。しかし、レオネサではレギュラーに定着できず、約5カ月の在籍で出場はわずか5試合。これが代表落選の原因にもなった。今夏は出場機会を求め、再び期限付きでグロイター・フュルトに加入。ドイツ2部で新たな挑戦をスタートさせた。

4)ロシア行きを決めた豪快な一撃

持ち味は球際の強さと展開力。攻守両面でチームに貢献できるハードワーカーだ。臆することなく相手のボールを刈り取り、奪った瞬間にキック精度の高さを生かして攻撃の起点になる。その正確なキックが評価され、日本代表ではセットプレーのキッカーも任されていた。また、ミドルシュートも大きな武器。昨年8月に行われたオーストラリアとの大一番では、力強いカットインから右足で豪快な一撃を突き刺し、日本代表をロシアW杯に導いた。

© gettyimages / TORU YAMANAKA/AFP/Getty Images

5)不言実行。内に秘めた熱い思い

日本代表の一員として昨年11月にブラジル、ベルギーと対戦した井手口は、「レベルの差を見せつけられた」と強豪国との力の差を痛感。そのギャップを埋めるために、21歳の若さで海外挑戦に踏み切った。日本代表でゴールを決めた試合後も、「これに満足せずに頑張りたい」、「まだまだだと思う」と、喜びではなく常に今後を見据えたコメントを残す“向上心の塊”。言葉数は決して多くないが、胸の内には熱い思いを秘めている。