Summary

  • ヘルタの主力CBブルックスがウォルフスブルクへ移籍
  • ダールダイ監督の代役探し、候補者は4人

2週間前、原口元気が所属するヘルタ・ベルリンのジョンアンソニー・ブルックスが、ウォルフスブルクへ移籍することを発表した。これによりヘルタのパル・ダールダイ監督は、これまでレギュラーCBを務めていた同選手の穴埋めを、来季開幕までに行わなければならなくなった。果たして、最終ラインの中央を務めるのは誰になるのか――ブルックスの代役候補4人について、以下に紹介していく。

【カリム・レキク】

ブルックス移籍発表の後ということもあり、ダールダイ監督、そしてスポーツディレクターのミヒャエル・プレーツ氏が、CBの層を厚くするためにレキクを獲得したことは想像に難くない。Uー17欧州選手権で祖国オランダを優勝に導いた2011年、フェイエノールト(オランダ)を離れマンチェスター・シティ(イングランド)へ羽ばたき、その後ブラックバーン(イングランド)、ポーツマス(イングランド)、PSVアイントホーフェン(オランダ)に期限付き移籍。PSVではエールディビジ54試合、完全移籍したマルセイユでもリーグアン34試合に出場し、欧州リーグ(EL)通算15試合でピッチに立つなど、国際舞台での経験も非常に豊富だ。ややスピードに欠けるという弱点も持っているが、判断の早さや読みの鋭さでそれを補うことは十分可能。自身4カ国目の挑戦は、どのような結果となるだろうか。(レキク加入のニュースはこちら

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【ニクラス・シュターク】

レキクと同じ現在22歳の青年は、18歳の時にニュルンベルクでプロデビュー。すでにブンデスリーガ72試合、同2部30試合の出場経験を持っており、ドイツ国内でも注目の若手の1人に数えられている。ニュルンベルク在籍時と同じくヘルタでもボランチとCBを務め、190cmという恵まれた体格を活かし、敵の攻撃を潰すシーンは多々見られる。課題だった攻撃面も少しずつではあるが改善され、2016/17シーズンはパスの出し手としての存在感も時折光っていた。あとは“守りのヘディング”だけでなく、“攻撃のヘディング”精度を高めれば、マービン・プラッテンハートという名プレースキッカーがいるだけに、ヘルタにとってはセットプレー時の重要な得点源となる。そのあたりの向上にも期待したい。

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【ヨルダン・トルナリガ】

スピードがあり、1対1にも強く、今ヘルタで最も期待されている若手。2016/17シーズン第19節インゴルシュタット戦の終了間際にトップチーム公式戦デビューを果たした19歳は、その後もダールダイ監督の信頼を勝ち取り、ベンチ入りはもちろんのこと、第31節から最終節まで4試合連続フル出場を記録している。負傷が多かったプラッテンハートの代役として、今季は不慣れな左SBを主に務めていたが、本来の得意なポジションはCBであり、ブルックスと同等、もしくはそれ以上の選手になるポテンシャルも秘めている。「体も大きくしていかなければいけないし、学ぶことはまだまだ大量にあります」と、謙虚な姿勢を常に崩さない彼に足りないものは、試合経験だけだ。

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【ファビアン・ルステンベルガー】

19歳の時にFCルツェルン(スイス)から加入したルステンベルガーも、ついにヘルタ在籍が丸10年となった。これまでブンデスリーガ168試合、同2部51試合に出場し、2013/14シーズンから昨夏まではキャプテンの大役も任せられるなど、今や同クラブの“顔”と呼ぶべき選手である。元々はボランチを得意としていたが、ダールダイ監督はその守備能力を高く評価し、CBに負傷者が出た場合はルステンベルガーを最終ラインに配置。DFとしても完璧に機能する姿を我々に見せている。先月29歳となり、ベテランと言われる年齢に突入しつつあるが、ボランチもCBも可能な守備のスペシャリストとして、まだまだ当分はフル稼働が求められそうだ。

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