Summary

  • ヴォルフスブルクが強豪相手に連勝スタート
  • ラバディア監督は積極的なプレッシングをチームに植え付けた
  • 攻撃陣の新戦力が結果を残す

2016/17シーズン、2017/18シーズンと2季連続で入れ替え戦に臨んだヴォルフスブルクが、思いもよらぬ好スタートを切った。例年のように今夏も積極補強に動いた同クラブは昨季2位のシャルケ、同5位のレーバークーゼンから勝ち点3を奪い、現在2位につけている。近年、下位低迷に苦しんだ“狼”がなぜ結果を残すことができたのか、その理由を検証した。

1)新しいシステムと積極果敢なプレッシング

これまで一貫して4ー2ー3ー1を採用してきたブルーノ・ラバディア監督だが、今シーズンからはフォーメーションを4ー3ー3に変更。その理由は、ボールを失った瞬間から人数をかけて奪い返しに行くという、これまでヴォルフスブルクではあまり見られなかった、前線からの激しいプレッシングをチームに植え付けるためだった。シャルケ戦、レーバークーゼン戦ともに、ポゼッション率で相手を上回っており、今のところラバディア監督が目指すサッカーはうまく機能している。

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2)“1対1のモンスター”が復帰

2017/18シーズンの新加入ながら、わずか9試合の出場にとどまったCBのジョンアンソニー・ブルックス、そして2試合しか出場できなかった守備的MFイグナシオ・カマーチョといった、“1対1のモンスター”たちが戦列に復帰。前者は64%、後者は63%の1対1勝率を叩き出しており、彼らのおかげで中央の守備はより強固なものとなった。また、8番のポジションを務めるマクシミリアン・アーノルド、ジョシュア・ギラボギの2人も安定したパフォーマンスを発揮していることも非常に大きい。

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3)攻撃陣に加わった新たなクオリティー

昨シーズンのヴォルフスブルクでは、FW登録選手のゴール数がリーグ最低の6だった。しかし典型的なCFタイプ、ボウト・ベグホーストとダニエル・ギンツェックがこの夏加わり、両者はそれぞれ1得点を記録。チームのシステム上、CFとして出場できるのはどちらか一人であるものの、それが内部での競争を生みだし、ラバディア監督にとってはうれしい悩みとなっている。

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4)ビッグチャンスの数

上記に付随するが、2017/18シーズンでヴォルフスブルクのFW登録選手が1試合あたりに放ったシュートは平均3本。しかし今季第2節終了時点では、1試合平均でこの倍近いシュートを打った。またビッグチャンスを作り出した回数はここまで全クラブ最多の5回。昨季は「ビッグチャンスでの決定率」が37%だったのに対し、今季は80%を得点に結びつけている。

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5)勝利への執念とアウェー戦の克服

昨シーズン全18クラブで唯一、逆転勝利が1度もないなど、どこか勝利への執念が欠けていたヴォルフスブルク。しかし今季第2節レーバークーゼン戦では24分に先制点を与えてしまうも、その後スコアをひっくり返し、見事勝利をもぎ取った。同時に、昨季アウェー戦では常に2ゴール以下だったものの、この試合ではそれにも終止符が打たれ、3ゴールを奪う快勝劇となった。

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