Summary

  • ホッフェンハイムのワーグナーがドイツ代表デビュー
  • 代表2戦目のサンマリノ戦でハットトリックを達成
  • コンフェデ杯でもドイツの得点源として期待

ドイツ代表は6月10日に行われたロシア・ワールドカップ欧州予選でサンマリノを7ー0で一蹴。6戦全勝でグループCの首位を走っている。この試合でサンドロ・ワーグナー(ホッフェンハイム)がハットトリックを達成。4日前のデンマークとのテストマッチで代表デビューを飾ったばかりの29歳のストライカーが、17日に開幕するFIFAコンフェデレーションズカップ2017(コンフェデ杯)に向けて猛アピールした。

“新入り”が示したゴールだけでない存在感

背番号「9」をつけてプレーしたワーグナーは試合後、ユニフォーム交換をしようと近づいてきた相手選手に対して軽く首を振った。「もう順番待ちのリストがかなり長くなっていたからね。誰に渡すんだったかは覚えていないけど(笑)」

待ち焦がれていたユニフォームにようやく袖を通すことができた喜びの大きさが伝わってくるエピソードだが、「来季、ホッフェンハイムでゴールを決められなかったら、サンマリノでも代表には招集されない」と浮かれることなく厳しい競争を覚悟している。ただ、この2試合で強いインパクトを与えたのは間違いない。それはゴールに限らず、若手の中で先頭に立って声を出す姿、コペンハーゲンを訪れた際にドイツ-デンマーク学校で見せた子どもたちへの優しさ、そして代表の同ポジションのライバルであるティモ・ウェアナーを生かすための献身的な動きにも表れていた。

ヨアヒム・レーフ監督は選手としてはもちろん、その内面を高く評価しているようだ。「ある意味、成熟した選手で、しっかりと自分の考えを持って行動ができる。そしてピッチに立てばパワーとダイナミックさが全開になる。彼を止めるのは簡単ではない」

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

代表のポジション争いに参戦

194センチの長身を生かした空中戦はサンマリノ戦では頭一つ抜けていた。相手選手は、もしワーグナーからユニフォームをもらっていたとしても、サイズが合わずブカブカだったはずだ。

「夢だった」という代表初ゴールは16分、ヨシュア・キミッヒ(バイエルン・ミュンヘン)からのクロスを頭で押し込んだもの。「肩の荷が下りた」とホッとした様子を見せ、「ヨー(キミッヒ)がバイエルンにいることをロベルト・レバンドフスキは喜んでいるだろうね。あのクロスがあれば、あと10ゴールは取れるよ。間違いない」とキミッヒに感謝しきりだった。

ワーグナーは29分と85分にもゴールを決めてハットトリックを完成。しかし、ストライカーのチーム内ヒエラルキーではマリオ・ゴメス(ウォルフスブルク)に及ばないと自己分析している。「彼は代表で素晴らしい実績を残している」とコメントも控えめだ。ただ、レーフ監督は、「誰がストライカーの一番手かということを決めるつもりはない。サンドロはこの1週間で大きく前進した」と、同じスタートラインで競わせる意向であることを明かしている。

次の一歩を進める絶好の機会となるのがコンフェデ杯。「連盟から配られたガイドブックに目を通すよ」と笑うワーグナーは、自身にとって馴染みのないロシアの地で代表ストライカーとしてもさらなる飛躍を遂げるつもりだ。