Summary

  • 長谷部のフランクフルトは第6節ハノーファー戦に勝利
  • クロアチア代表としてW杯ロシア大会準優勝を果たしたレビッチが先発に復帰
  • チームメートのルス「マイヤーと同じ道を歩んでいくことも可能」

長谷部誠が所属するアイントラハト・フランクフルトに、頼れる男が帰ってきた。9月30日に行われたブンデスリーガ第6節最終日、原口元気と浅野拓磨のハノーファー戦で、アンテ・レビッチは1ゴール1アシストの活躍。フランクフルトに今季ホーム初白星をもたらした。

クロアチア代表の主力としてFIFAワールドカップ・ロシア大会に出場し、さらに決勝も戦ったため、レビッチのプレシーズン始動は大幅に遅れた。急ピッチでコンディションを上げたせいか、8月中旬には内転筋も負傷してしまい、同選手が今季初めてピッチに立ったのは、開幕から1カ月も後のブンデスリーガ第4節ライプツィヒ戦。フランクフルトは第3節までに早くも2敗を喫しており、ケビンプリンス・ボアテング、オマル・マスカレルといった昨季の主力に加え、レビッチも不在となってしまった影響は、明らかだった。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Thomas Eisenhuth

しかし続く第5節ボルシアMG戦で今季初得点をあげ、第6節ではついに今シーズン初めての先発出場。チームがあげた4得点のうち半分に直接関与したレビッチは、82分に交代でベンチへ下がったが、本拠地コメルツバンク・アレーナに集った4万6300人の観衆は、スタンディングオベーションで彼の活躍を称えた。指揮官アドルフ・ヒュッター監督も「アンテは信じられないくらい素晴らしい選手。プレーだけでなく人間性という面でも、彼の存在は我々を強くしてくれる」と試合後にコメントしており、この試合にフル出場したフランクフルト古株の一人マルコ・ルスは、かつてファンから“サッカーの神様”と呼ばれ、彼らの寵愛を受けたアレクサンダー・マイヤーとレビッチの姿を重ねている。

「アンテは、すべてをくまなく照らしてくれる――そんな存在です。彼はフランクフルトで、マイヤーと同じ道を歩んでいくことも可能でしょう」(ルス)

© gettyimages / KIRILL KUDRYAVTSEV/AFP

勝利の余韻に浸るのもつかの間、今週木曜には欧州リーグ(EL)グループステージ第2戦、イタリアの強豪ラツィオとの一戦が控えている。昨シーズンのドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)決勝で2得点を決め、W杯ロシア大会でも大車輪の働きを見せるなど、誰もが驚くほどの成長曲線を描いたレビッチが、果たして欧州カップ戦の舞台でも大暴れしてくれるのか――フランクフルトの“新・サッカーの神様”が見せるプレーに注目したい。