今季限りで現役を引退したラーム。ドイツサッカー界のレジェンドが今後どのような道を歩むかに注目が集まる - © gettyimages / Johannes Simon
今季限りで現役を引退したラーム。ドイツサッカー界のレジェンドが今後どのような道を歩むかに注目が集まる - © gettyimages / Johannes Simon
ブンデスリーガ

レジェンドの第二の人生

ブンデスリーガの顔として活躍してきた偉大な選手がまた一人、現役生活に別れを告げた。シュトゥットガルト、バイエルン・ミュンヘンでプレーした15年間で公式戦652試合に出場。通算8度目、自身にとって最後のマイスターシャーレを手にフィリップ・ラームがユニフォームを脱いだ。

28年前に始まった輝かしいキャリア

現役最後の試合となったフライブルク戦の後、ラームは赤と白の紙吹雪の中、熱狂的なサポーターが集まる南側スタンドへ歩み寄って「さよなら」を伝えると、マイスターシャーレを手に4歳の愛息ユリアン君、そしてクラウディア夫人とともに写真に収まった。「これで最後だと思うと、どうしようもなく気持ちが高ぶった。チームメートと過ごしたロッカールーム、そしてサポーターのいるスタンド。ここで経験させてもらったことに感謝したい」

ラームの輝かしいキャリアは今から28年前の1989年、両親が幼いフィリップをミュンヘンのFTゲルンに入団させた時に始まった。1995年、11歳になったフィリップ少年は名門バイエルンの門を叩き、そこで技を磨いた。19歳の時にシュトゥットガルトに期限付き移籍すると、フェリックス・マガト監督の下でその才能が一気に開花した。

バイエルンではブンデスリーガと欧州チャンピオンズリーグで優勝を果たし、ドイツ代表としても世界一に輝いた。数々のタイトルを手にしてきたラームにとってのキャリアのハイライトは、ドイツに4度目の栄冠をもたらした2014年のワールドカップと、3冠を成し遂げた2013年だろう。ラームはいずれもキャプテンとして誇らしげにカップを掲げている。

「ピッチに立つことは僕の人生そのものだった。サッカーは大きなファミリーだと思っているんだ。ファン、そしてクラブに関わるみんなと一緒に、目標に向かって進んでいく。それも今日で最後だけど、この先、何よりも懐かしいと思うのはこのファミリーのことだろうね」。ラームはそう言って、強い絆で結ばれていたチームメート、サポーター、クラブスタッフとの別れを惜しんだ。

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