Summary

  • バイエルンDFラフィーニャの独占インタビュー
  • ラフィーニャは6シーズンにわたってバイエルンで活躍
  • 公式戦出場は200試合、13個のタイトルを獲得

バイエルン・ミュンヘンのラフィーニャは同クラブで公式戦200試合出場を達成し、3人の監督の下で計13個のタイトルを獲得。競争が激しいチームで6シーズンにわたって主力として活躍してきた。そのラフィーニャに今季の評価やドイツのこと、そして来季の展望を語ってもらった。

「ラームがいるチームで200試合は表彰に値する」

――今シーズンについてはどう評価していますか?

ラフィーニャ 僕自身は思ったほど試合に出られなかったけど、いいシーズンだったと思う。僕はフィリップ・ラームという世界最高の右サイドバックとポジション争いをしているわけだからね。彼は調子を落とすことがないし、ワールドカップや欧州チャンピオンズリーグ(CL)など、すべてのタイトルを手にした選手だ。彼との競争は大変だよ。まあ、そうは言っても、今季は28試合に出場してブンデスリーガで優勝できた。個人的には満足している。

――バイエルンでの200試合出場を達成したばかりですね。

ラフィーニャ 大きな数字だよね。ラームがいるのにバイエルンで200試合も出場できたら表彰に値するといつも言っていたよ(笑)。



――バイエルンではユップ・ハインケス、ペップ・グアルディオラ、そして現在のカルロ・アンチェロッティと、名監督の下で素晴らしい体験をしてきました。そのことについてはどう思っていますか?

ラフィーニャ ものすごく光栄だ。選手・監督としてすべてを勝ち取ってきた人たちと一緒に仕事をし、学ぶことができたのは素晴らしいよ。彼らに教えてもらえるのは楽しいし、バイエルンのような高いレベルのチームで毎日プレーができることに感謝している。バイエルンに加入して6シーズンで優勝が13回だからね。僕には最高の選手、最高の監督と一緒に仕事ができるクオリティがあったということさ。

――どの監督の時が最も才能が発揮できたと思いますか?

ラフィーニャ 正直に言うと、僕を一番変えてくれたのはペップ・グアルディオラだ。本当にたくさんのことを教わったし、自信を与えてくれた。彼がいた3年間で僕は120試合以上に出場した。僕がバイエルンで成功するのは無理だという人たちもいたけど、ペップがやって来て僕に自信を与えてくれたんだ。それに彼はラームを中盤のセントラルで起用した。素晴らしい3年間で数多くのトロフィーを獲得できたよ。

――バイエルンでは23アシストを記録しています。それが最も得意としているプレーですか?

ラフィーニャ 今季も6回か7回のアシストができて満足している。得点を決めるタイプの選手ではないからね(笑)。チームには最高のストライカーとウインガーがいる。彼らが得点できるよう、ゴール前にいいクロスを入れるのが僕の仕事だよ。

© gettyimages / Thomas Niedermueller

「シティ戦は最高に楽しんだ試合」

――あなたがロッカールームでチームスピリットを生み出しているという評判についてはどう思いますか?

ラフィーニャ それは重要なことだよ。バイエルンに移籍してきた時の僕はピッチでラフプレーをする選手だと思われていた。でも、その評判は徐々に変わってきて、僕はいいヤツで冗談が多いと言われるようになった。関係が良くなってきたんだよ。ロッカールームのリーダー的存在でいられるのはうれしい。ドイツには長年住んでいるし、僕らは毎日一緒にいるから、チームがいい雰囲気でいることは大切だ。家族と一緒にいるよりも長く練習場にいるんだからね。

――ロッカールームの雰囲気が良好であることはどれくらい重要ですか?

ラフィーニャ 僕らはみんな人間だし、誰にでも問題があるってことを忘れてはいけない。でも、バイエルンで仕事をする時は、幸せだと感じているべきなんだ。常に勝たなければいけない、ミスをしてはいけない、というプレッシャーがあるから、良い雰囲気を保つのは難しいけど、だからこそ僕はリラックスした雰囲気を作ろうとする。みんなに幸せでいてほしいし、誰かが落ち込んでいたら、その選手のところにいって「何かできることはないか?」と聞くんだよ。自分がプレーできない時も同じだね。監督のところに理由を聞きに行くことはあるけど、ロッカールームでは変わらずいい雰囲気を作ろうとする。他の選手に悪い影響を与えないようにね。

――バイエルンで忘れられない試合はありますか?

ラフィーニャ 重要な試合はたくさんあった。ウェンブリーではCL制覇を成し遂げたし、モロッコでのクラブW杯優勝も忘れられない。でも、一番はCLのマンチェスター・シティ(イングランド)戦かな。特別重要な試合というわけじゃなかったけど、1000本以上のパスを記録して3ー1で勝ったんだ。セルヒオ・アグエロやダビド・シルバ、ヤヤ・トゥーレ、フェルナンジーニョ、他にも素晴らしい選手がたくさんいるチームとのハイレベルな試合だった。後半には8分間もボールを支配した時間帯があった。歴史的な記録だよ。最高に楽しんだ試合だったことは間違いないし、時間がある時は家で何度でも見ている。

「来季はきっと僕のシーズンになる」

――ラームが今シーズン限りで現役を引退をします。来季は右サイドバックのファーストチョイスに返り咲けそうですか?

ラフィーニャ それは監督次第だろうね。でも、試合には出たい。6年間バイエルンにいて、チャンスが来るのをずっと待っていたんだ。試合に出れば、いつでもいいプレーをしてきたし、必要とされる質の高さを見せてきた。絶好のチャンスだと思うし、準備はできているよ。試合に出られなければ、他のチームを探さなければならない。でも、僕の目標はバイエルンのためにプレをすることなんだ。来季はきっと僕のシーズンになる。右サイドバックでプレーするのは僕以外に考えられないよ。

――中南米の選手がドイツサッカーにもたらした物は何だと思いますか?

ラフィーニャ あらゆることを少しずつかな。フェイントとか創造性とか。中南米の選手はドイツの選手よりもそういうプレーを試みることが多いからね。それとリズムかな。僕らはブンデスリーガに陽気なリズムを持ち込んだ。ドイツの人たちは少し堅苦しいところがあって、いいプレーはするけど、1対1であまり突破を試みない。でも、南米の選手はそれが好きなんだ。サッカーの楽しい部分だよ。

――ドイツの市民権を取って長いですよね。

ラフィーニャ 僕はブラジル人だけど、心の中にはドイツがある。60%がブラジル人で、40%がドイツ人かな(笑)。ドイツに来てもう13年になる。ドイツは僕にすごくよくしてくれた。家族、娘たち、母、みんながドイツを愛している。この国が僕にしてくれたことには感謝の気持ちしかない。

――シャルケで5シーズン、バイエルンで6シーズン過ごしていますが、あなたにとってブンデスリーガとは?

ラフィーニャ 大好きなリーグ! 僕はこのリーグが大好きなんだ。土曜日になると、すべてのスタジアムがサポーターでいっぱいになって、それぞれがチームのユニフォームを着て応援している。生涯忘れることはないだろうね。ブンデスリーガの環境が好きだよ。練習、試合、激しい競争……試合に勝ってチャンピオンになれたら、さらに素晴らしい。これらは、中にいてこそ感じられることだね。ヨーロッパで最強のリーグ戦だと思う。バイエルンのようなビッグクラブの歴史の一部になれてとても幸せだ。