Summary

  • ストーク・シティ(イングランド)からマインツへ期限付き移籍中のボージャン
  • 第30節バイエルン戦でブンデスリーガ初得点

ブンデスリーガ第30節2日目が4月22日に行われ、武藤嘉紀が所属するマインツは、敵地でバイエルン・ミュンヘンと対戦し、2ー2の引き分けに終わった。残留争いの渦中にあるマインツに貴重な勝ち点1をもたらしたのは、今年1月にストーク・シティ(イングランド)から期限付きで加入したボージャン・クルキッチ。キックオフのホイッスルがアリアンツ・アレーナに響き渡ってからわずか3分後、アルトゥーロ・ビダルのミスを見逃さず、ボージャンはブンデスリーガ出場8試合目にして初得点をマークした。

ボージャンは試合後、リーグ5連覇を目前とする王者相手に爪あとを残せたことについて、笑顔でこう語っている。

「試合開始から非常に厳しい戦いでした。しかし私たちは良い状態で試合に臨めましたし、早い時間帯にゴールを決めることもできました。90分間を通して、非常に力強く戦えたのではないでしょうか。試合が終わって、今は誇らしい気分ですし、ブンデスリーガで1ゴール目を決めることができてとても幸せですね。何よりも大事なのは、チームを助けられたこと、ここで勝ち点を拾えたことです」

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第29節終了時点でボージャンの先発出場は4回しかなく、同選手に対し周囲からは懐疑的な目も向けられるようになっていた。しかし、その獲得に尽力したマインツのスポーツディレクター、ルーベン・シュレーダー氏は「彼は自分の扱いについて文句を言ったことは1度もありません。どんな時もチームの一員として働いてくれていました」と、周りから聞こえてくる雑音を一蹴し、「彼の努力が報われてうれしく思っています。『我々は一致団結している』ということを、彼が示してくれました」と、誇らしげに語った。

またチームメートのレオン・バログンも「彼がゴールを決めて本当にうれしいです。この結果に値するだけのことを彼はしてきたのですから。インテリジェンスに溢れていますし、彼の存在は我々にとって利益そのものですよ」と、ボージャンの活躍を手放しで称賛している。

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順位を13位に浮上させたとはいえ、入れ替え戦にまわる16位アウクスブルクとの勝ち点は、まだ1ポイントしか離れていない。だが第29節ヘルタ・ベルリン戦のように、情熱と闘志を持ってバイエルン戦を戦い抜いたマインツには、以前よりも確実に希望の光が増してきている。

「今日のような戦いができればブンデスリーガに残留できる、そう確信しています」――さらなる自信を手にしたボージャンとマインツ。すでに彼らの視線は第31節メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦に向けられている。