マインツ武藤、アウクスブルク戦では33分に1得点

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武藤嘉紀はマインツ1年目の2015/16シーズン、ブンデスリーガ第11節のアウクスブルク戦でハットトリックを達成した。12月2日のブンデスリーガ第14節でマインツはホームでアウクスブルクを迎え撃つ。

【武藤のインタビュー動画(ナレーションはドイツ語)】

武藤はブンデスリーガ3試合目(ハノーファー戦)にしてドッペルパック(1試合2得点)を成し遂げると、その8試合後には敵地のアウクスブルク戦でハットトリックを決めた。

この試合、19分に武藤がオープニングゴールを挙げると、30分には2点目を追加してマインツがリードを広げた。しかし、アウクスブルクは怒涛の反撃で、81分までに3ゴールを決めて試合をひっくり返す。それでもアディショナルタイム、自らのゴールを無駄にさせるかと言わんばかりに、武藤が同点弾となる3得点目をネットに突き刺し、3ー3で引き分けた。

これはアイントラハト・フランクフルトに所属していた高原直泰が2006年12月3日、ビーレフェルト戦(3ー2)でマークした以来、ブンデスリーガ日本人選手にとって2回目のハットトリックだった。

試合終了後にこの快挙を知った武藤は、「もちろんうれしいですし、2人目だということは知らなかったので、その結果というのは非常にうれしく受け止めて、ただこれに一喜一憂せずに、チームのためにプレーして得点を取り続けられたらと思います」と話していた。

ブンデスリーガ11試合目で6ゴール目をマークし、この時点では2010/11シーズンの香川真司(ドルトムント)の5得点を抜いた武藤だったが、2月に右ひざのじん帯を損傷し、後半戦のほとんどを棒に振ることに。

今節の出場は? 監督は明言せず

それでも翌シーズンに復活すると、再びアウェーのアウクスブルク戦(2016/17シーズン第3節)では途中出場からゴールを挙げ、勝利に貢献した。武藤にとってアウクスブルクはブンデスリーガの対戦相手別で最多得点(4ゴール)を奪っている相手であり、同相手には33分に1ゴールを挙げている計算になる。

その“お得意様”相手に今回も爆発的な活躍を期待したいところだが、前節のフライブルク戦では背中に問題があるとのことで直前にメンバーから外れ、今季リーグ戦初の欠場となった。11月30日に行われた記者会見で、サンドロ・シュワルツ監督は武藤の出場について尋ねられると、「まだ分からない。欠場する可能性もある。昨日は個別トレーニングを行った。今日、チーム練習に部分的でも参加できるか様子を見てみる」と回答。マインツはウィンターブレークまでの残り約3週間に5試合が予定されており、監督は慎重な対応をとる構えを見せている。果たして今節、武藤に出番が訪れて、さらなる得点を積み重ねることはできるだろうか?