Summary

  • 加入1年目で存在感を示すマインツのディアロ
  • 技術と統率力を備えた左利きのセンターバック
  • Uー21フランス代表ではキャプテンを務める

2017年夏にフランス王者モナコ(フランス)からやって来たマインツの21歳のDFアブドゥ・ディアロは、加入以来、安定したパフォーマンスを披露してサポーターの支持を得ている。Uー21フランス代表のキャプテンを務める気鋭のセンターバックに焦点を当てた。

左利きのセンターバック

昨年7月、マインツのローベン・シュローダーSDは、ディアロの特徴を「空中戦に強く、タックルも巧みだ」と紹介した。また、「ヨーロッパ各国の競合チームに勝って、足が速く、何でもできるDFを獲得できた」とも付け加えた。ディアロはシーズン前半戦でリーグ戦15試合に先発出場。4バックと3バックをソツなくこなしながら、パス成功率77%という高い数字を残した。

守備のバランスを取るのは、特にセンターバックにとって厄介な仕事だが、希少な左利きのセンターバックであり、テクニックがあって、ボールキープ力が高く、後方からのビルドアップにも優れるディアロには多くの役割が求められている。「ドイツではボールを持った時に常にプレッシャーがある。だから、ボールを受ける前に、次はどこにパスすべきかを知っていないといけない。ここでは試合中は常にベストな状態でいるべきだ。フィジカルが強いことも重要だよ」

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セットプレーで存在感

ディアロは身長187センチと大柄ながら、敏捷性にも優れ、この2つを武器に攻撃面でも存在感を示している。ブンデスリーガ3試合目のレーバークーゼン戦ではヘディングによる勝ち越しゴールでチームに今季初勝利をもたらした。また、第11節のメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)戦では、相手GKのヤン・ゾマーよりも高く飛び上がって先制点を決めている。

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海外でのプレー経験が豊富

ディアロはマインツに加入する前に貴重な経験をしている。2015/16シーズンには期限付き移籍でズルテ・ワレヘム(ベルギー)でプレー。攻撃的なチームで33試合に先発出場し、3得点を記録した。

モナコがリーグ優勝を果たした2016/17シーズンは5試合に出場。また、昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)でレーバークーゼン戦に先発出場している。ディアロは海外での経験について「再び海外でプレーをすることにしたのは、サッカー選手として、人として経験を積めるからだ」と語っている。その経験がゲームを読む力を養い、対戦相手に対して有利な守備ができる選手への成長をうながした。

適応力

ディアロはマインツ加入後、良い精神状態を保つことがサッカーには欠かせないと語っていた。「経験というのはお金では買うことができない。試合に出て、最高のFWを相手に、いろいろな状況に対応し、決定的な判断を下していかなければならない。それが経験ということだ」。ディアロはシーズン前半戦だけで『kicker』のベストイレブンに4度も選出されているが、ブンデスリーガのプレースタイルにすぐに適応できたのも、こうした姿勢のおかげだろう。

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フランス期待の星

ブンデスリーガにはキングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン)、ダンアクセル・ザガドゥ(ドルトムント)、ジャンケビン・オギュスタン(ライプツィヒ)、アミーヌ・アリ(シャルケ)など、フランスのクラブから有望株が続々と流入してきた。2年前にリールからやって来たベンジャミン・パバール(シュトゥットガルト)は、21歳にしてA代表に招集されている。

ディアロ自身もUー21フランス代表でキャプテンを務める有望株の一人だが、フランスの若手選手がドイツに渡る傾向は今後も続くという。「フランスの選手たちはブンデスリーガのレベルをよく知っている。ここに来てみたら、思った以上に良かった。すごくいいレベルだし、魅力がある。本当の意味でプロフェッショナルな人たちと一緒に仕事をしてみれば、そういうことがはっきりと分かる」。ディアロを始めとする若手選手たちの活躍は、ブンデスリーガにまた新たな逸材を呼び寄せることにつながるだろう。

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