Summary

  • ユヌス・マリの後釜として獲得
  • 高いテクニックと得点力が持ち味
  • シュトゥットガルトでは絶対的な信頼を得られず

武藤嘉紀が所属するマインツが、浅野拓磨所属のシュトゥットガルトからルーマニア代表MFアレクサンドル・マクシム(26)を獲得した。今年1月にウォルフスブルクへ移籍したユヌス・マリ、そして期限付き移籍が満了したボージャン・クルキッチの穴を埋めるべく、攻撃のキーマンとして迎え入れられる

2021年6月までの契約を結んだマクシムを、ルーベン・シュレーダーSDは「創造力のある10番タイプの選手で、ボールは彼にとって友達のようなもの。1対1に自信を持ち、そのドリブルでスペースをこじ開ける能力もある。またセットプレーの精度も非常に高い。ディフェンスライン裏のスペースを突く鋭いセンスも持っている」と紹介した。

信頼を感じてこそ力を発揮

マクシムはあっと驚くプレーを見せることから、ストリートサッカーのプレーヤーに例えられるなど、直感で動く選手として知られる。マインツへの移籍もそんな彼ならではの決断だった。繊細な一面を持つ26歳は古巣シュトゥットガルトでは絶対的な信頼を得られなかった。それが新たな挑戦を選んだ理由でもある。

マクシムはシュレーダーSDとサンドロ・シュワルツ新監督との交渉で、移籍の意志が固まったことを明かしている。「僕にとっては信頼、そして必要とされているという感覚が非常に大事なんだ。マインツではその条件をしっかりと感じることができた。それに新しい監督のやり方やコンセプトは攻撃の選手である僕にはぴったりだったんだ」。実力を出せる環境があり、クラブの目指すサッカーも自身の理想に合っていたことが移籍の決め手となった。

© gettyimages / Thomas Niedermueller

ゴールとアシストだけではないチームプレーヤー

高いテクニックに決定的なパスを通す視野の広さ、そしてセットプレーにとどまらないシュート力。マクシムなら元気をなくしてしまったマインツの攻撃を再び生き返らせてくれるはずだ。救世主のような期待を寄せられていることもよく分かっている。「攻撃が大好きだし、常にボールに触っていたい。僕にはゴールとアシストが求められているが、ブンデスリーガでは守りも大事だ。だから攻めも守りもできる選手になりたいし、そうならないといけない」。昨季終盤に、フォア・ザ・チームに徹してシュトゥットガルトのラストスパートを支えていた彼の言葉には十分な説得力がある。

シュトゥットガルトからマインツへの移籍が後退だとは思っていない。「昨季のマインツはあまり良くなかったけど、その前は欧州リーグに出場している。これはブンデスリーガではどんなことだって可能だということを示している。チームにはクオリティーの高い選手がそろっている」。ただし、そのクオリティーも試合で発揮してこそ。それができるかどうか、攻撃再生のキーマンとして期待されるマクシムに懸かっている。