Summary

  • ペーター・ボス新監督は4ー3ー3システムを好んで採用
  • 中盤のシャヒン、カストロ、ゲッツェのトライアングルが機能
  • 若手新戦力のザガドゥも左サイドバックで躍動

ドルトムントが開幕2連勝を飾り、ブンデスリーガの首位に立っている。得点「5」、失点「0」とここまでの2試合は試合内容も上々だが、その中でペーター・ボス新監督が目指すサッカーの方向性も見えてきた。トーマス・トゥヘル前監督との一番の違いは採用するシステムだ。

4ー3ー3システムに最適なメンバー構成

前指揮官はシーズン中に頻繁にシステムを変える監督として有名だったが、ボス監督はここまで一貫して4ー3ー3を採用。今季のドルトムントのメンバー構成を見ると、この4ー3ー3システムの採用こそが大きなアドバンテージになっているように見える。

攻撃陣にはクリスティアン・プリシッチ、マクシミリアン・フィリップ、アンドレ・シュアレ、マーコ・ロイスと、サイドで最もクオリティーを発揮する選手がそろっている。中盤に目を向ければ、ボールを奪い、さばくことに長けたヌリ・シャヒンを6番のポジション(アンカー)に起用。ここにはケガから復帰間近のユリアン・ワイグルも控えている。

その前にはゴンザロ・カストロ、マリオ・ゲッツェ、香川真司、マフムート・ダフートと、質の高いボックス・トゥ・ボックスMFがそろう。彼らは攻守の切り替え役を担いつつ、前線へのラストパスや自らのシュートで存在感を発揮できる選手たちだ。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA / Lukas Schulze

シャヒン、カストロ、ゲッツェの完璧なトライアングル

ウォルフスブルクとの開幕戦、続くヘルタ・ベルリンとの第2節では、シャヒン、カストロ、ゲッツェのトライアングルが完璧に機能した。豊富な運動量でそれぞれがハードワークをこなし、攻守において中盤のスペースを幅広くカバー。ヘルタ戦ではシャヒンが1ゴール1アシストの活躍、ゲッツェも63分に退くまでチーム最長の走行距離を記録した。

もちろん、4ー3ー3システムにも穴はある。中盤が3枚のため、4バックは相手に有効なスペースを与えないよう高い位置まで押し上げての守備が求められる。特に両サイドバックは敵陣深くまで上がる機会も多く、カウンターから相手に攻め込まれるリスクを伴う。

しかし、そうしたリスクを伴う守備も、ここまでは無失点と完璧に機能している。左サイドバックを担う18歳のダンアクセル・ザガドゥが、対人勝率で70%をマークしているのはそれを示すいい例だろう。ザガドゥの活躍は才能ある若手に対するクラブの嗅覚の鋭さを示すものでもあった。ザガドゥと同様、ジェイドン・サンチョ(17)、ジェレミー・トーリヤン(23)ら次世代を担う若手が、これからどんな形でボス監督のサッカーに適応していくのかにも注目だ。

© gettyimages / Ina Fassbender