2018/19シーズンのブンデスリーガ2部には酒井高徳、伊藤達哉(ともにハンブルガーSV)、宮市亮(ザンクト・パウリ)、井手口陽介(グロイター・フュルト)、そして奥川雅也(ホルシュタイン・キール)と計5人の日本人選手が在籍している。そのうち2人はドイツ初挑戦の“新顔”で、ケガで昨季を棒に振った宮市も含めるとその顔ぶれはフレッシュなもの。開幕から約3カ月、日本人5選手がどんなシーズンを送っているのかをまとめた。

酒井高徳(12試合出場)

ここまでリーグ戦全12試合に先発し、現在は9試合連続フル出場中と2部でプレーする日本人選手の中で唯一絶対的な地位を築いている。今季は約1年半務めた主将という重責から解放されたが、気迫のこもったプレーや同僚との積極的なコミュニケーション、新加入選手のケアなど、ピッチ内外で変わらずリーダーシップを発揮。日本代表を退いたことでリフレッシュできる時間も増え、1年でのブンデスリーガ復帰という目標に向けて心身ともに集中できているようだ。ハネス・ヴォルフ新監督の就任後も公式戦で3試合連続フル出場と信頼は厚く、今後も安定したプレー機会を得られそうだ。

伊藤達哉(8試合出場)

開幕戦で先発、9月には日本代表に初選出されるなど好スタートを切ったが、長距離移動による疲労の影響から代表ウィーク明けの2連戦は欠場を強いられた。その後はドリブルやシュートで積極的な姿勢を見せてはいるものの、相手の厳しいマークに苦戦している様子。まだ目に見える結果を残せていないだけでなく、信頼されていたクリスティアン・ティッツ監督の解任によって正念場を迎えている。ヴォルフ新監督の下では公式戦3試合で出番はDFBポカール2回戦の終了間際に数分間だけ。出場機会を確保するためには積極的なアピールが必要だ。

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宮市亮(5試合出場)

2度の前十字じん帯断裂という大ケガを乗り越えて、9月21日のインゴルシュタット戦で約1年4カ月ぶりに実戦復帰。出場からわずか12分後に決勝ゴールを挙げ、チームの連敗を3で止める救世主となった。10月には代表ウィークを挟んで2試合連続の先発出場。どちらも途中交代とまだコンディションは万全とは言えない状態だが、その後もコンスタントに出場機会を得て、現在は4試合連続で試合に絡んでいる。コンディションが整えば、チームへの貢献度はより増すだろう。

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井手口陽介(4試合出場)

活躍の場を求めてイングランド2部のリーズから加入すると、9月15日のキール戦で初出場。いきなりゴールを挙げてチームを勝利に導くという鮮やかな新天地デビューを飾った。しかし、出場4試合目で右ひざ後十字じん帯断裂という自身初の大ケガを負って無念の長期離脱。今年1月の欧州移籍以降、出場機会の喪失、ワールドカップメンバー落選とネガティブな出来事が続いている。現在は日本に帰国してリハビリに励み、静かに再起の時を待っている。

奥川雅也(5試合出場)

オーストリアのザルツブルクから期限付き移籍で加入し、9月22日のボーフム戦でドイツデビュー。まだ大きなインパクトは残せていないが、上位対決となったケルン戦(第10節)、ザンクト・パウリ戦(第11節)を含め、目下3試合連続で先発出場を果たしている。昨季は期限付き移籍先のマッタースブルク(オーストリア)で序盤こそ出場機会が少なかったが、第14節に初ゴールを挙げて以降一気にレギュラーに定着し、最終的に公式戦8得点をマークした。ドイツでも移籍後初ゴールが活躍のカギとなりそうだ。

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日本人選手所属チームの成績(第12節終了時点)

ハンブルガーSV 1位/勝ち点24(7勝3分け2敗/14得点・11失点)

ザンクト・パウリ 2位/勝ち点22(7勝1分け4敗/18得点・17失点)

グロイター・フュルト 5位/勝ち点20(5勝5分け2敗/18得点・14失点)

ホルシュタイン・キール 11位/勝ち点17(4勝5分け3敗/18得点・17失点)