Summary

  • 2017/18シーズンのブンデスリーガは8月18日に開幕
  • ライプツィヒ、ドルトムントがバイエルンの6連覇阻止を目指す
  • 欧州カップ戦から残留争いまで、今季も大混戦必至

8月18日に行われるバイエルン・ミュンヘンレーバークーゼンでブンデスリーガ55年目のシーズンが幕を開ける。開幕を前に今季もブンデスリーガが熱くなる「10」の理由を紹介する。

1)バイエルンの独走は許さない

リーグ史上初の5連覇を遂げたバイエルンが、今季も断トツの優勝候補。ただし、ライバルに名乗りを上げるチームは「王者でもつまずくことがある」と信じてそのチャンスをうかがっている。その一番手であるドルトムントは、昨夏とは対照的に主力をチームに残留させることに成功。守護神のローマン・ビュルキは「バイエルンとの差を詰めたい」と意気込んでいる。昨季2位とサプライズを起こしたライプツィヒは、最後まで息切れすることなくバイエルンを苦しめるのが目標。バイエルン包囲網が機能すれば、そう簡単に6連覇とはならないはずだ。

2)ハメス&トリッソ…新しいスターが続々参戦

この夏最大のビッグディールとなったのが、レアル・マドリード(スペイン)から2年間の期限付き移籍でバイエルンにやって来たハメス・ロドリゲスだ。バイエルンはこのコロンビア出身のスーパースターに加え、リヨン(フランス)からコランタン・トリッソも獲得。リーグ6連覇に向けて盤石の陣容を整えた。他チームに目を向けると、ドルトムントはダンアクセル・ザガドゥを、ライプツィヒはジャンケビン・オギュスタンを、シャルケはアミーヌ・アリを獲得。各クラブのニューフェースがリーグをさらに盛り上げる。

3)欧州カップ戦を巡るバトル再び

欧州カップ戦を巡る戦いは今季ますますヒートアップしそうだ。昨季は欧州チャンピオンズリーグや欧州リーグの常連だったレーバークーゼン、メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)、シャルケ、ウォルフスブルクがそろって低迷。そこにライプツィヒ、ホッフェンハイムケルンヘルタ・ベルリンが容赦なく踏み込んだ。リーグを見渡せば、半数のチームに欧州カップ戦の切符をつかみ取るだけの力がある。今季も激戦は必至だろう。

4)最後まで目が離せないサバイバルレース

欧州カップ戦の出場権と同様に壮絶な戦いとなりそうなのが残留争いだ。昨季はウォルフスブルクとレーバークーゼンまでが残留争いに巻き込まれる予想外の展開となったが、今季も意外なチームがサバイバルレースに放り込まれる可能性もある。近年はすっかり“常連”となってしまったハンブルガーSVは今季こそ残留争いと無縁のシーズンを過ごせるのか。また、昨季は驚異のV字回復を果たし、早々に残留争いから足を洗ったブレーメンの戦いぶりも気になるところだ。生き残りを懸けけた争いは今季も最後までスリル満点だ。

© gettyimages / Maja Hitij

5)あっちにもこっちにも金の卵がゴロゴロ

若い才能が次々と台頭するブンデスリーガ。昨季はティモ・ウェアナー(ライプツィヒ)やウスマン・デンベレ(ドルトムント)らが急成長を遂げ、リーグを代表するプレーヤーへと成長した。そして彼らに続く有望株は今季も目白押しだ。バイエルンでは17歳のGKクリスティアン・フリュヒトルが守護神マヌエル・ノイアーの代役の座を虎視眈々と狙う。金の卵を数多く抱えるドルトムントでは、17歳のスウェーデン人FWアレクサンダー・イザックがクリスティアン・プリシッチに続けとばかりに存在感を増している。その他にも、レーバークーゼンのカイ・ハフェレツ(18歳)、ケルンのサリフ・エズカン(19歳)、ボルシアMGのリース・オックスフォード(18歳)ら楽しみなティーンエイジャーを挙げれば切りがない。スター候補生たちから今季も目が離せない。

6)今季もあなどれない昇格組

シュトゥットガルトハノーファーが1年でブンデスリーガ返り咲きを果たし、“本来の居場所”に戻ってきた。どちらのチームも不慮の事故的な降格を味わったが、もともとブンデスリーガでしっかりと足場を固めるだけの力があるチーム。昇格組とはいえ、残留争いが主戦場になるとは言い切れない。とりわけ、5度のリーグ優勝を誇るシュトゥットガルトは決してあなどれないクラブ。ハネス・ウォルフ監督率いる古豪は、サプライズを起こす可能性を十分に秘めている。

© gettyimages / Hangst

7)新しい指揮官、新たな哲学

選手だけでなく、指揮官の顔触れも変わった。ルール地方でいがみ合うドルトムントとシャルケはともに新たな監督の下で再出発。ドルトムントはオランダ人のペーター・ボスが、シャルケは31歳と若いドメニコ・テデスコが今季からチームの指揮を執る。マインツは生粋の“マインツァー”であるサンドロ・シュワルツ監督を、レーバークーゼンはハイコ・ヘルリッヒを迎えてチーム再建を図る。シュトゥットガルトを昇格に導いたウォルフ監督もブンデスリーガでは初采配。指揮官の世代交代が急速に進む中、ブンデスリーガに新風を吹き込むのは果たして誰か?

8)求む!オバVSレビィに割って入る猛者

ピエールエメリック・オバメヤン(ドルトムント)とロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)の一騎打ちが続くブンデスリーガの得点王争い。昨季はオバメヤンが最終節でレバンドフスキを交わして初の得点王の座を射止めた(オバメヤン=31得点、レバンドフスキ=30得点)。リーグ開幕に先立って行われたドイツサッカー連盟カップ1回戦では、オバメヤンが早速ハットトリックを達成。レバンドフスキも負けじとドッペルパックとすでに火花を散らしている。昨季は両者の戦いにアントニー・モデステ(ケルン)が参戦してエキサイティングな三つ巴の戦いが繰り広げられたが、今季もこの2人に割って入るストライカーは現れるのか。ウェアナー、サンドロ・ワーグナー(ホッフェンハイム)、マックス・クルーゼ(ブレーメン)、マリオ・ゴメス(ウォルフスブルク)らに期待大だ。

© gettyimages

9)誤審を見逃すな!

今季からブンデスリーガ史上初となる「ビデオ判定」の導入が決定。審判員はすべての試合で映像のサポートを受けることになる。ビデオ・アシスタント・レフェリーを務めるのは、昨季からブンデスリーガで審判員を担当している23名と、定年の47歳を迎えて引退したヨヘン・ドレース氏、ギュンター・ペアル氏、ウォルフガング・シュターク氏の3名。この新テクノロジーによって試合中の判定がより正確になるだけでなく、一層興味深いものになるはずだ。

10)新記録樹立は間違いなし

昨季はブンデスリーガとブンデスリーガ2部を合わせた計612試合で過去最高となる1904万9362人の観客を動員した。キャパシティの大きなスタジアムを持つシュトゥットガルトとハノーファーが昇格し、収容人数の少ないインゴルシュタットとダルムシュタットが降格した今季は、昨季の1試合平均4万693人の記録を塗り替えることが期待されている。

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