Summary

  • ブレーメンが北部ダービーを制して8位に浮上
  • 後半戦の成績はバイエルンに次ぐリーグ2位タイ
  • 残留争いを抜け出し、欧州カップ戦出場権争いに参戦

イースターサンデーとなった4月16日の17時20分。ウェーザー・シュターディオンのゴール裏ではサポーターが選手たちと“北部ダービー”の勝利を祝っていた。ブレーメンに関わるすべての人が待ち望んでいた光景の中には“ダービー・ジーガー”(ダービー勝者)と書かれた横断幕も掲げられていた。宿敵ハンブルガーSVからの1勝は、クラブにとって後半戦躍進の総仕上げともいえる白星となった。

8位急上昇も欲張らず。最優先は残留確定

ブレーメンはリーグ戦最近9試合で無敗を誇り、その間に7勝をマークしている。後半戦で獲得した勝ち点「23」は、首位バイエルン・ミュンヘンの「27」ポイントに次ぐ2位タイの数字だ。

ブレーメンはダービーの勝利で残留争いから抜け出し、11位から8位まで急浮上。欧州リーグ(EL)の出場権を射程圏内に捉え、試合後にはサポーターから“欧州カップ”の大合唱が湧き起こった。それでも、フィン・バーテルスに浮かれた様子はない。「ファンは“欧州カップ”と歌うだろうし、僕らも少しだけそれに参加した。1日や2日、順位表を眺めるのはいいだろう。だけどこのまま慎重にいかないと。まずは次の試合に勝って勝ち点40に届くようにね」

残留ラインと言われる勝ち点「40」まであと「1」。クリアするのはもはや時間の問題だが、フランク・バウマンSDも、「ファンは勝利を喜び、夢を見ていい。僕らは僕らでシーズンの目標である早期残留確定を目指していく」と手綱を緩める気配はない。

ハンブルク戦で1ゴール1アシストと好調が続くマックス・クルーゼもブレることなくシーズン当初の目標だけを追いかけている。「残留へ大きく前進したが、今季は残留ラインがこれまでにないほど高くなるはずだ。チームとしてやるべきことに集中するだけで、順位表は誰も気にしていない」

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焦らず一歩ずつ前進。成功の秘訣は高い結束力

これだけ勝利を重ねても、ブレーメンの選手から威勢のいい言葉が聞かれないのには理由がある。あっという間に情勢は変わりかねないということを、彼らは身をもって経験しているからだ。「ウィンターブレーク前の何試合かはうまくいっていたが、年明けは内容に結果が伴わなかった。それでもチームは絶えず成長していた。シーズン序盤の苦戦はコンディションが整っていない選手が多かったことが原因だ。かなり時間がかかったが、焦らずやってきたことがようやく報われた」。バウマンSDは目の前の一戦に一喜一憂せずにやることの大切さを説く。

そうしてチームは着実に前進し、今では誰が欠けてもしっかりと穴埋めできる戦力が整った。それがセルジュ・ニャブリやトーマス・デラネイのような中心選手であってもだ。ダービーで途中出場から決勝ゴールを挙げたフロリアン・カインツは、それを実証する好例だろう。

スラトコ・ユヌゾビッチはチームの結束力の高さと選手層の厚さを強調する。「このチームには信じられないほどの団結力がある。それについてはいくら言っても足りないくらいだよ。そして、今では素晴らしい能力を持った選手がベンチに控えている」。そんなキャプテンの言葉に、バーテルスも同調する。「ここに来て結果を出し続けていることで、出遅れた分を取り返している。ハンブルク戦はチーム一丸となって戦った結果さ。選手みんなが勝利に貢献した」

22日に行われる次節はアウェーでのインゴルシュタット戦。残留へ後がない相手との一戦を前にクルーゼは、「そこで残留を確実にしたい。勝ち点が40に届いたら他のことに目を向けてもいい」と最優先の残留を確定させた暁には、次の目標も視野に入ってくることを明かした。

ダービー勝利のご褒美として2日間の休みをもらった選手たち。残留確定とそこから始まる新たな一歩を見据え、19日から練習を再開する。