Summary

・フランクフルトのレジェンド、独占インタビュー

・コバチ監督の仕事ぶりを称賛

・「彼はいつもアイディアを持っている」

現在2試合連続の引き分けに終わっているものの、長谷部誠が所属するアイントラハト・フランクフルトは直近8試合で4勝4分と、無敗を守っている。そこで当サイト独語版は、現役時代のすべてを同クラブで過ごし、公式戦667試合に出場した伝説的プレーヤー、カールハインツ・ケアベル氏との独占インタビューを実施。フランクフルト好調の理由について語ってもらった。

――約半年前、フランクフルトは入れ替え戦に出場するなど、非常に厄介な状態にありました。しかし今は5位にいますし、上位との対決で今季1度も負けていません。まるでおとぎ話のようではありませんか?

ケアベル氏 少し前とは、まるで違いますね。正直なところ、彼らがここまで成長するとは、誰も思っていなかったでしょう。クラブ首脳陣ですら、同じだと思います。この急激な発展は、おそらく2人の人物のおかげでしょうね。ニコ・コバチ監督、そしてスポーツディレクターのフレディ・ボビッチが、この成績へ決定的に関与しています。

「長谷部はすべてのポジションでプレーできる」

© imago

――彼ら2人の影響とは、どのようなものなのでしょう?

ケアベル氏 ボビッチSDとコバチ監督は現役時代にヘルタ・ベルリンで一緒に戦っていました。だからきっと、お互いの考えが分かるんでしょうし、彼らの間には元々信頼関係があったのでしょう。彼らが獲得した選手は、そこまで有名な選手ではありませんでしたし、シュテファン・アイクナーの移籍も容認してしまいましたが、(監督を務める兄ニコと、コーチを務める弟ロベルトの)コバチ兄弟の卓越した仕事のおかげ・・・もちろん、そこには運もあったかとは思いますが、そのおかげで序盤のシャルケ戦、レーバークーゼン戦に勝つことができたのです。そこで自信が生まれ、バイエルン・ミュンヘンに引き分けてからは、「自分たちは他よりも優れたチーム」という自信がさらに生まれてきたのではないでしょうか。

――フランクフルトの試合を見ていて、どのような感想をお持ちですか?

ケアベル氏 非常に楽しいですね。アウェーでもホームのような戦い方をしますから。コバチ監督は我々に驚きを与え、そして彼はいつもアイディアを持っています。対戦相手によって戦術を柔軟に変更することもできます。それこそ、我々が今成功を手にしている理由なのではないでしょうか。

――あなたはフランクフルトでDFを務めていましたね。今のクラブはまだ11失点しかしていません。しかし今週末のウォルフスブルク戦ではティモシー・チャンドラーが出場停止です。

ケアベル氏 それは大きな問題にはならないと思います。なぜなら、コバチ監督がチームをうまく機能させる手腕を持っているからです。彼は現役時代に守備的な選手でしたが、ディフェンスがしっかりとしていれば試合に勝つことができるということを彼は分かっています。さらに選手の存在にも言及しなければなりません。GKルーカス・フラデツキーがいなければ、おそらく昨シーズンの我々は降格していたことでしょう。ダビド・アブラハム、ギュレルモ・バレラのCBコンビも素晴らしいですし、バスティアン・オチプカは昨季とても成長しました。チャンドラーも同じです。そして長谷部はボールを簡単に失わず、すべてのポジションでプレーできる選手です。

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――フランクフルトはここまで10人の選手がゴールを決めています。アレクサンダー・マイヤー1人に頼らなくなったのでしょうか?

ケアベル氏 今後きっと、フランクフルトが勝利を手にするために、マイヤーのゴールが必要となる時が来るでしょう。もちろん、他の選手がゴールを決めることも非常に重要ですがね。

――ここ数年のフランクフルトは、2部への降格、再昇格、欧州リーグ(EL)、入れ替え戦など様々なことを経験しました。まるでジェットコースターのような成績ですが、フランクフルトの伝説的プレーヤーとして、これをどのように見ていますか?

ケアベル氏 来シーズンが肝心ですね。レアル・マドリード(スペイン)が、同クラブ出身の2人の若手を引き戻してしまうかもしれません。ただ、ボビッチSDは国外でも顔が広い人物です。この夏、彼は高いクオリティーを持ち、それでいて非常に若い選手たちを獲得してきました。

――次節の相手ウォルフスブルクとフランクフルトの順位には大きな開きがあります。フランクフルトが勝利すると考える人は多数いると思います。

ケアベル氏 いや、難しいアウェーゲームになると思います。ウォルフスブルクは本来、下位に沈むようなチームではありませんからね。ですが、我々にもチャンスはあります。イージーミスを防ぎ、チーム一体となって戦うことができれば、ウォルフスブルクでも勝ち点を得ることはできます。ウォルフスブルクにとって、浮上のきっかけとなるような試合をしてはいけません。