Summary

  • 新天地バイエルンで充実のシーズンを過ごすフメルス
  • 前半戦は公式戦23試合に出場して2ゴール2アシスト
  • すでにバイエルンでも重要な選手の一人に

バイエルン・ミュンヘンは現在ドーハでキャンプ行っている。練習のない午前はマッツ・フメルスにとってもいい休養になったようで、「いやあ、よく寝たよ。ここ数日はあまり寝つけなかったけど、今日はぐっすりだった」と明るく話した。その日の午後、フメルスはバイエルンに復帰して最初の半年について語った。「とても満足している。チームにもすぐに慣れて、ケガなく乗り切ることができた」。その言葉には、加入後すぐにチームの中心選手になったという自信がうかがえる。

前半戦は公式戦25試合のうち23試合に出場して2ゴール2アシストを記録。今はカタールでハードなトレーニングをこなし、1月20日のブンデスリーガ再開に備えている。「こういう合宿はシーズンを戦う上でとても大事な期間だ。ここでしっかりとベースを作っていきたい」。トレーニングに取り組む姿は真剣そのものだ。

そのフメルスはクリスマスを目前に控えたライプツィヒとの首位攻防戦で違った一面を見せた。オクトーバーフェストで空き缶倒しに負けた罰ゲームとして奇抜な金髪に変身して話題をさらったが、本人は「あれは屈辱だったよ」と苦笑いする。

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もっとも、その金髪も不評ばかりではなく、カールハインツ・ルンメニゲ社長は「ブロンドも良く似合っていた」と話していた。ルンメニゲ社長がこう言ったのもフメルスが活躍したからこそ。「素晴らしい補強になった。守備に安定感をもたらしてくれた」と期待どおりの働きを高く評価。コンビを組むジェローム・ボアテングが再三にわたって戦線を離脱する中、確かにフメルスの存在感は際立っていた。すでに髪の色は元どおりに落ち着いているが、フメルスは「あれほど話題になるなんてちょっと大げさだよ」と、今でもその反響の大きさに驚いているようだ。

フメルスがチーム内のヒエラルキーですぐに上位についたのは、それほど驚くことではなかったのかもしれない。加入してすぐに“外務大臣”に就任し、キャプテンのフィリップ・ラーム、マヌエル・ノイアー、トーマス・ミュラーとともにチームのスポークスマンの一人となった。「バイエルンでは新入りだったから、試合後のインタビューは僕がこなさなければなかった。そういう中でこの“役職”がついたのだと思う」。フメルスはそう語っているが、ドルトムント時代も“一流スポークスマン”と呼ばれていたことを考えれば、これは持って生まれた資質なのだろう。もっとも、当人は「どうでもいいこと。自分はきちんと振る舞うだけ」と自然体を強調する。

シーズン後半戦、バイエルンに立ちはだかるチームは現れるのか。フメルスは「自分たちがやるべきことをやれば、他のチームの出る幕はない」と言い切る。まだ手にしていない欧州チャンピオンズリーグとともに、フメルスは2012年以来のタイトル獲得へとまい進する。

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