バルトラはドルトムントでの1年目をDFB杯優勝で締めくくった - © © imago / Jan Huebner
バルトラはドルトムントでの1年目をDFB杯優勝で締めくくった - © © imago / Jan Huebner
ブンデスリーガ

バルトラの「忘れられない1年」

マルク・バルトラがドルトムントで過ごした最初のシーズンは、本人にとって「忘れられない1年」となった。その理由は必ずしも良いものばかりではなかったが、4月に発生したバス襲撃事件による負傷を乗り越えて戦列に復帰したバルトラは、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)のタイトルを獲得し、最後は笑顔でシーズンを締めくくることができた。

アイントラハト・フランクフルトを下してDFB杯優勝を成し遂げた後、バルトラはシーズンを振り返って次のように語った。「サポーターの前で優勝できて最高の気分だ。鳥肌が立ったよ。僕たちのサポーターは喜び方を知っているよね。すさまじい1年だったけれど、本当に幸せだ」

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キャリアを脅かしたバス襲撃事件

バルトラの性格をさらに知ることになる事件が起きたのは4月11日、CL準々決勝ファーストレグのモナコ戦を前に、チームバスが爆弾による襲撃を受ける事件が発生した。この爆発で負傷したバルトラは最悪の事態も考えたという。「攻撃された時は二度とサッカーができないと思った。最初の5分か10分、僕は動けなかった。何も聞こえなかったんだ」

バルトラはこの爆発で手首を骨折したが、幸いにも医師に伝えられた言葉はバルトラが求めていた内容だった。「全治1カ月くらいです。またプレーできるようになります」。その診断は本人にとって最高に素晴らしいニュースだった。

翌12日、バルトラはいつもと同じようにインスタグラムに写真を投稿。腕にギブスをはめてはいたが、笑顔でサムアップしている。その前向きな姿勢はサポーターの心を打った。その週末に行われた試合では、チームメートがサポーターの前でバルトラのユニフォームを掲げ、選手とサポーターの間にある強い団結力を見せた。それから6週間後、バルトラはブンデスリーガ最終節のブレーメン戦で戦列に復帰してフル出場。チームは4ー3の勝利を収め、来季のCL出場権を獲得した。試合終了後、サポーターがバルトラの名前をチャントすると、彼は目に涙を浮かべていた。

- © gettyimages / Alex Grimm