ブンデスリーガ26回の優勝を誇るバイエルンは世界最多のクラブ会員数を誇る - © © gettyimages / Alexander Hassenstein / Staff
ブンデスリーガ26回の優勝を誇るバイエルンは世界最多のクラブ会員数を誇る - © © gettyimages / Alexander Hassenstein / Staff
ブンデスリーガ

バイエルン:世界最多会員数の理由

54年前のブンデスリーガ創設時、リーグのオリジナルメンバーに選ばれなかったバイエルン・ミュンヘンは、この半世紀の間に「よく知られていないクラブ」から「世界でも最も多くのファンに応援されるクラブ」へと成長を遂げた。

リーグ優勝27回、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)優勝18回、欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝5回……バイエルンの成功はドイツ国内でも群を抜いている。また、欧州全体でもレアル・マドリードやバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドといったビッグクラブと肩を並べる存在。さらに、クラブ会員数は他のビッグクラブと比べても抜きん出ている。

バイエルンのクラブ会員数はついに29万人を突破。これはベンフィカやバルセロナといった会員数が多い他の欧州クラブよりも10万人も多い。この3クラブに15万人強の会員を抱えるドルトムントシャルケを加えた5クラブが会員数の世界トップ5。では、バイエルンはいかにして世界で最も愛されるクラブになったのだろうか。

南ドイツでは1860ミュンヘンに次ぐ2番手

ドイツの全国リーグは1963年に創設され、5地域から選ばれた16チームでブンデスリーガが開幕した。その当時、ミュンヘンを支配していたのはバイエルンではなく1860ミュンヘンであり、オーバーリーガ・ズュートを制した同クラブが同じ地域のアントラハト・フランクフルトシュトゥットガルトを含む4チームとともにブンデスリーガに参入することになった。

オーバーリーガ・ズュートでフランクフルトやカールスルーエ、シュトゥットガルトを抑えて3位の成績を収めていたバイエルンは、当然のことながらこの決定に納得いかなかった。しかし、ドイツサッカー連盟(DFB)が1都市1クラブという方針をとっていたため、優勝した1860ミュンヘンがその座を得ることになった。こうしてバイエルンは1965/66シーズンまでブンデスリーガデビューを待たなければならなかったが、結果的にはオーバーリーガで過ごした時間がクラブに大いなる財産を残すことになった。

当時、財政状況が苦しかったバイエルンは高給取りのスター選手を売却し、地元出身の才能ある若手選手をクラブのユースシステムで育てるという方針へと切り替えた。その若手選手の中にいたゲルト・ミュラー、ゼップ・マイヤー、そしてフランツ・ベッケンバウアーのトリオが1970年代の大躍進に大きな影響を与えることになる。

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