ハメスはレアル・マドリードから2年間の期限付きでバイエルンに移籍を果たした - © © gettyimages / Sebastian Widmann
ハメスはレアル・マドリードから2年間の期限付きでバイエルンに移籍を果たした - © © gettyimages / Sebastian Widmann

バイエルン新加入ハメスについて知っておきたい10項目

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バイエルン・ミュンヘンは7月12日、レアル・マドリード(スペイン)から2年間の期限付き(買い取りオプション付き)で獲得したハメス・ロドリゲスの入団会見を行った。そこで、今夏ブンデスリーガの目玉補強となった同選手について、知っておきたい10項目を以下に紹介していく。 ※「スーパースターがミュンヘンに到着!」はこちら

【1:プロの遺伝子】

コロンビア北部ククタでプレーしていたプロサッカー選手、ウィルソン・ハメス・ロドリゲスを父に持つハメスは、少年時代を「いつもサッカーボールと一緒にいたかったし、サッカーしかしていなかった」と回顧する。ハメスの現在の人気は絶大で、同選手が生まれた病院で受付をしているフロール・サナブリアさんは「『ここでハメスが生まれたの?』と聞いてくる人は跡を絶ちません」と答えるほど。

【2:夢が実現!?】

ハメスは幼い時に母親とコロンビア中部イバゲへ引っ越し、5歳で地元サッカークラブに入団した。母親によれば、当時のハメスは「レアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンが好き」と話していたという。今回レアル・マドリードからバイエルンへの移籍を果たしたことで、ハメスの幼い頃からの夢はついに実現した(?)。

【3:母親の選択】

13歳当時、ハメスはトリマで開催されたユーストーナメントに出場し、決勝ではCKを直接ゴールに決めるなど、計9得点を決めて大会MVPに選ばれた。これによりコロンビアのトップクラブであるアトレティコ・ナシオナルやインデペンディエンテ・メデリンなどからラブコールを受けたが、母親がそれらを拒否。15歳の時にコロンビア2部リーグのエンビガドFCに入団させ、ハメスは同クラブでプロデビューを果たした。

【4:アイドルはもちろん…】

コロンビアのサッカーといえば、ライオンヘアーで有名なカルロス・バルデラマが挙げられる。もちろんハメスにとってもバルデラマは永遠のアイドルであり、祖国の英雄がかつて背負っていたコロンビア代表背番号10を身につけた際、ハメスは「1度だけバルデラマに会ったことがあります。彼は偉大な人物で、この国に多くの喜びをもたらしました。インテリジェンスにあふれ、何もないところからビッグチャンスを作り出すことができる選手です。子どもはみんな、彼がつけていた背番号10を欲しがりますよ」とインタビューで答えている。

【5:ホームシックとの戦い】

エンビガドFCの1部昇格に貢献したハメスは、2008年にアルゼンチンのCAバンフィールドへ移籍。攻撃の中心選手として2009/10シーズンには、同クラブにリベルタドーレス杯出場権をもたらした。しかしまだ10代後半の若者にとって、故郷から約6000kmも離れた地でプレーを続けるのは、決して容易ではない。「あの時は、家族や友人が本当に恋しかった。お金がかかるから1分だけ電話する、なんてことが何度もあった」とハメスが明かしたように、彼はピッチの上だけでなく、ホームシックとも戦わなければならなかった。

【6:欧州進出】

ハメスが若手発掘で評価の高いポルトに移籍したのは2010年のこと。そして同クラブ加入1年目、ハメスはいきなり3つのタイトルを獲得しただけでなく、この年の12月に女子バレーボールのプロ選手であるダニエラ・オスピナと結婚するなど、公私ともに幸せな1年を過ごした。

【7:キャプテンマーク】

2011年夏、自国開催のU20ワールドカップでキャプテンマークを巻いたハメスは、準々決勝で敗退したものの3ゴールを記録。同大会で活躍したその姿はホセ・ペケルマン監督の目にとまり、それから数カ月後の10月11日、A代表デビューも飾った。なお、この試合ではラダメル・ファルカオのゴールをアシストする働きも見せている。

【8:ブラジルで一躍スターの座に】

2014年にブラジルで開催されたW杯は、ハメスがその名を世界に知らしめた場だ。グループリーグ3試合連続で得点を決め、決勝トーナメント1回戦ウルグアイ代表戦では2ゴールを記録。さらに準々決勝ブラジル代表戦でも1得点を重ね、同大会の得点王に輝いた。ハメスにはディエゴ・マラドーナ氏も「このW杯のベストプレーヤーだった」と、最大級の賛辞を送っている。

【9:マドリードでの光と影】

2014年夏にモナコからハメスを獲得したレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は当時、「W杯で発掘された新たなタレントがやって来た」と同選手の加入を喜び、カルロ・アンチェロッティ監督の下、リーグ戦29試合13ゴール13アシストという立派な成績を収めた。しかし同監督が退任した2シーズン目以降は出場機会が減少。主役の座から下ろされたハメスは、新天地バイエルンで飛躍することを誓い、今回の移籍を決断した。

【10:新背番号は11】

アリアンツ・アレーナで行われた入団会見では、ハメスの背番号についても質問が飛んだ。というのも、ハメスはこれまでどのクラブでも10番をつけてきたが、バイエルンでの10番はアリエン・ロッベンのもの。しかしこの質問に対しハメスは「もらえる番号でプレーしますよ」と答え、11番をつけることが決まった。

- © gettyimages / Sebastian Widmann