Summary

  • バイエルンの栄光はフランス人選手とともにあり
  • これまで7人のフランス人がバイエルンに在籍
  • 現在もリベリ、コマン、トリッソの3人が主力として活躍

バイエルン・ミュンヘンには才能あるフランス人選手を獲得するという「伝統」がある。2017年6月にはリヨンから新たにコランタン・トリッソを獲得。クラブ史上7人目のフランス人プレーヤーとなったトリッソは開幕から主力として活躍している。バイエルンでフランス人選手が出場した試合数の合計はトリッソが加入する前の時点で1049試合。ミュンヘンとフランスのタッグはクラブに大きな成功をもたらすようだ。

初めてバイエルンのユニフォームに袖を通したフランス人はジャンピエール・パパンだった。パパンは1995年8月30日、旧ホームスタジアムのオリンピア・シュターディオンで、マルクス・バッベルのクロスから強烈なバイシクルシュートでゴールを奪った。このゴールは1995/96シーズンの年間ベストゴールに選出され、今もバイエルンのファンの記憶に残っている。

一時代を築いたリザラズとサニョル

パパンが1996年にクラブを去ってから1年後、今度はビセンテ・リザラズがバイエルンに加入した。左サイドバックのリザラズは当時すでに27歳と経験豊富で、ボルドー在籍時にはジネディーヌ・ジダンともチームメートだった。

前年までスペインのアスレティック・ビルバオに在籍していたリザラズは、1996年のUEFAカップ決勝でバイエルンに敗れている。しかし、バイエルンでは通算9シーズンの在籍で数多くのトロフィーを獲得。ブンデスリーガ優勝6回、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)優勝5回、欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝1回、トヨタカップ優勝1回と素晴らしい実績を残した。またバイエルン在籍中にフランス代表として出場した1998年のワールドカップと2000年の欧州選手権でも優勝を経験している。

© gettyimages / Dean Mouhtaropoulos

2000年には右サイドバックのウィリー・サニョルが加入。この移籍はクラブとサニョルにとって大成功だった。サニョルは2009年に現役を退くまでブンデスリーガ優勝5回、DFB杯優勝4回、CL優勝1回、トヨタカップ優勝1回とタイトルを獲得し続けた。バイエルンでの通算出場数は277試合。逆サイドのリザラズよりも4試合多く出場した。

2005年にはブレーメンで二冠を達成したバレリアン・イスマエルが加入。リザラズ、サニョルとともに最終ラインを形成した。度重なる負傷の影響で通算出場数は46試合に終わったが、加入1年目には再び二冠を達成している。

“キング”フランク

フランク・リベリがバイエルンと契約を結んでから、すでに10年の年月が流れた。出場試合数はパウル・ブライトナーやクラウディオ・ピサロ、ウリ・ヘーネスを抜いて歴代17位、通算得点では13位にランクイン。獲得タイトルはブンデスリーガの外国人選手史上最多となる「21」を数える。今年4月に34歳の誕生日を迎えたが、昨季はブンデスリーガ22試合の出場で5ゴール11アシストを記録。もちろん、2013年の三冠達成時も主要メンバーだった。

新しい波

バイエルンは2シーズン前に6人目のフランス人選手として19歳のキングスレイ・コマンを獲得。さらに今夏には22歳のトリッソと契約した。2人はすでに各々のポジションで高い評価を確立。長期にわたってバイエルンで活躍し、栄光を築いてきた歴代のフランス人選手の跡を継ぐことが期待されている。

コマンはバイエルンに加入した2015/16シーズン、ペップ・グアルディオラ監督の下で公式戦35試合に出場。6ゴール12アシストの活躍を見せた。21歳にしてリーグ・アン優勝2回、セリエA優勝1回、ブンデスリーガ優勝2回を経験。過去2シーズンはユベントスからの期限付き移籍だったが、今年4月に完全移籍が成立している。

一方のトリッソは1年目からインテリジェンス溢れるプレーを披露し、フレンチ・コネクションの成功物語を作れる選手として期待されている。守備的MFとしても攻撃的MFとしても振る舞えるトリッソは、今日のサッカー界では貴重な選手。昨季限りで引退したシャビ・アロンソの穴を埋めるプレーヤーとして理想的だ。

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