Summary

  • バイエルンのレバンドフスキはサッカー界きっての「PKキング」
  • 成功率は92%。過去3年間は一度も失敗がない
  • レバンドフスキがPKを決めた時のチーム勝率は9割を超える

バイエルン・ミュンヘンのロベルト・レバンドフスキが第6節のウォルフスブルク戦でPKによるゴールを決めた。ブンデスリーガのファンにとってはもはや見慣れた光景だが、驚くことにレバンドフスキは過去3年間にわたって一度もPKを失敗していない。キャリアを通してのPK成功率は驚異の92%。これはヨーロッパでプレーする選手の中でもトップクラスの数字と言える。

どんな場合でも、キッカーがペナルティースポットに歩み寄るとゴールネットを揺らすことが期待されるが、PKは決して簡単な作業ではない。代表チームが何度となくPK戦で涙を飲んできたイングランドのサポーターはそれをよく知っているはずだ。だからこそ、レバンドフスキのPK成功率は驚異的だ。2007年8月にポーランド2部のズニチュ・プルシュクフで初めてPKを蹴って以降、PKスポットに37回立ち、34回ゴールネットを揺らしてきた。

他のトップレベルの選手と比較するとどうだろうか。クリスティアーノ・ロナウドの成功率は84%、リオネル・メッシは78%である。もちろん、ロナウドとメッシがレバンドフスキよりも数多くのPKを蹴っていることが成功率に影響を与えている(ロナウドは115回中97回成功、メッシは98回中77回成功)ことは確かだが、92%という数字はやはり驚異的だ。

© imago / Sven Simon

PKの成功には必殺のテクニックを備えていることが重要だ。レバンドフスキの場合はGKを注視し、蹴る直前にスピードを落とす。ウォルフスブルク戦ではGKクーン・カステールスに対して、まさにその動きを見せていた。ほんの一瞬でGKがどちらに飛ぼうとしているのかを判断するのは決して簡単ではないが、レバンドフスキはその蹴り方を完全に自分のものにしている。

もちろん、PKの成否は精神的な強さも大きく影響してくるが、レバンドフスキは重要な試合になればなるほどその資質を発揮する。これまで欧州チャンピオンズリーグ(CL)やワールドカップ予選での失敗はゼロ。過去3回の失敗のうち、2回は代表の親善試合とドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)1回戦。しかも、その試合はバイエルンが4ー1で大きくリードを奪っていた。ビッグゲームにおける唯一の失敗はドルトムント時代の2013年5月4日、今はチームメートとなったマヌエル・ノイアーに阻止された。

ブンデスリーガでのPK失敗は2013年の一度だけ。17回のうち16回を成功させている © DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

もう一つ特筆すべきは、レバンドフスキがPKを決めた試合ではチームの勝率が圧倒的に高まる点だ。レバンドフスキがPKを決めた31試合の戦績は28勝2分け1敗。勝てなかったのは、延長の末にレアル・マドリードに敗れた昨季のCL準々決勝セカンドレグ(延長2ー4)、2016年9月に行われたW杯予選のカザフスタン戦(2ー2)、そして2ー2の引き分けに終わった先日のウォルフスブルク戦だけだ。

レフェリーがPKスポットを指した時、レバンドフスキを押しのけてPKを蹴ろうとする選手はいないだろう。恐らくそれは、ロナウドやメッシであっても同様のはずだ。