Summary

  • バイエルンが第12節で公式戦4試合ぶりの勝利
  • 首位ライプツィヒとの勝ち点差はわずかに3
  • 金曜日開催となる第13節は敵地でマインツと対戦

ドルトムントとの“デア・クラシカー”で今季初黒星を喫し、14カ月ぶりに首位から陥落したバイエルン・ミュンヘンが、第12節でレーバークーゼンに2ー1で勝利し、首位ライプツィヒとの勝ち点3差をキープした。バイエルンは直前のチャンピオンズリーグ(CL)でロストフ(ロシア)に逆転負けを喫して公式戦2連敗。負けが許されない状況でレーバークーゼン戦に臨んだが、選手たちは悪い流れを断ち切るという強い意志を見せて接戦をモノにした。試合後、キャプテンのフィリップ・ラームは「2連敗したら、次は勝ちしかない。それがバイエルンだ。ただ、ライプツィヒが先に勝っていたことでプレッシャーの掛かる試合だった」と、重圧の中での一戦だったことを認めた。

ポジション変更が功を奏す

ラームはこの試合でキックオフのボールを蹴った。そして、キャプテンが前へと駆け上がったのはこの時だけではなかった。カルロ・アンチェロッティ監督のシステム変更により、ラームは中盤でより攻撃的な役割を担った。30分のティアゴ・アルカンタラの先制点も彼のシュートのこぼれ球から生まれている。ラームの定位置である右サイドバックを任されたヨシュア・キミッヒは、「監督は僕が右サイドもできると分かっている。フィリップも両方できるから、僕らはフレキシブルに戦えるんだ」と手応えを口にしている。

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もっとも、このポジション変更は再三にわたって右サイドを攻められるという思わぬデメリットをもたらした。先制からわずか5分後に決められたハカン・ジャルハノーウルの同点弾も、右サイドを崩されての失点である。「まだすべてがうまくいっているわけではない。練習で問題を解決していかないと」。ラームは勝利を手放しで喜ぶことなく、チームの課題を口にした。

バイエルンは直近7試合で7失点を喫しており、この間にマヌエル・ノイアーが無失点でゲームを終えたのは2-0で勝利したメンヘングラートバッハ戦のみ。「今のチームは軽快な動きを欠き、確実性も足りないところがある」と守護神が語るように、レーバークーゼン戦でも安定感はなく、運に助けられた部分もあった。

それでも、何より欲しかった公式戦4試合ぶりの勝利。決勝点を挙げたマッツ・フメルスは「今日はメンタリティーの勝利であって、レベルや戦術が上回ったからではない。泥臭い試合だった」と話す。さらにフメルスは、「ここ最近の取りこぼしを何とか取り戻したいと思っていたが、まずは一つそれができた。でも、同じように続けていかないと。1試合乗り切っただけで、それ以上のことは何もない」と現状を厳しい目で見ている。

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追う立場から追われる立場へ

カルロ・アンチェロッティ監督は「いいプレーよりも勝つことのほうが大事な試合だった」と話し、闘争心を前面に押し出して勝利したチームを称えた。また、「ライプツィヒの戦いぶりが見事なのは結構だが、重要なのはシーズンの最後に首位に立っていることだ」と、ライバルの健闘を称えつつも、シーズンはまだ先が長いとけん制した。

ライプツィヒとの勝ち点差は3。第13節は他のカードに先駆けて金曜日に試合を行うため、暫定ながら首位奪還のチャンスが巡ってくる。マインツに勝てば追う立場、追われる立場は逆転するのだ。今週はミッドウィークの試合もなかった。「ありがたいことに、今季初めて1週間かけて次戦に備えることができる。この期間を使ってチームの調子を上げていきたい」と語るアンチェロッティ監督は虎視眈々と首位奪還を狙っている。