Summary

  • バイエルンがスーパーカップ制覇で復調をアピール
  • プレシーズンマッチでは5戦4敗と苦戦が続いていた
  • 選手たちはチーム状態が上向いていることを強調

昨季のリーグ王者バイエルン・ミュンヘンが8月5日に行われたドイツ・スーパーカップでPK戦の末にドルトムントを退け、今季最初のタイトルを獲得した。

敵地で宿敵を下し、トリプルの喜び

試合後のドレッシングルームは喜びの歌声に包まれ、すっかり祝宴モードになっていた。それもそのはず、バイエルンは土壇場の88分に相手のオウンゴールで試合を振り出しに戻し、PK戦を5-4でモノにして大会連覇を成し遂げた。最大のライバルとのシーズン第1ラウンドを制しただけでなく、5回で並んでいた大会優勝回数でも単独トップに浮上。表彰式で選手たちが高々とトロフィーを掲げると、観客席では歓喜のウェーブが始まった。

PK戦で2本のシュートを止め、マッチウィナーとなったGKのスベン・ウルライヒは、「うれしい理由はたくさんある。公認タイトルの一つだし、相手は宿敵ドルトムント。しかも僕らにとってはアウェー戦だったしね」と、三重の喜びに興奮気味だった。古巣対戦となったマッツ・フメルスも、「ドルトムント戦はいつもすごい試合になるし、レベルが高い。だからこそ、勝てたことがうれしいんだ」と、特別な一戦を制したことを喜んだ。

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劣勢を跳ね返した王者の底力

今夏のプレシーズンマッチで6戦5敗と苦戦続きだったバイエルンにとって、スーパーカップのタイトル獲得は例年以上に大きな意味があった。「これまでうまくいっていなかったからこの勝利は大きい」とウルライヒがホッとした表情を浮かべれば、カルロ・アンチェロッティ監督は「本気になれば我々は力を出せるんだ」とチームの底力を強調。トーマス・ミュラーは「何が何でも勝つという意志」を示せたことに胸を張った。

この夏にホッフェンハイムから加入したゼバスティアン・ルディは、「一人ひとりが力を出せた」と満足そうだった。落ち着いたプレーで中盤に安定感をもたらすとともに、持ち前の視野の広さを生かして効果的なパスを供給。1点を追う18分には絶妙なフィードで同点弾の起点になった。

「ボール支配率が低く、ロングボール主体になってしまった」とルディは反省点も挙げるが、アウディカップのリバプール戦とは違い、コンパクトな陣形が崩れることはなかった。フメルスも「日を追うごとに最高の状態に近づいているはず。(負傷者続出で)戦力が手薄な中、今回はパフォーマンスが確実に向上していた」と復調を実感していた。

ドルトムント戦では守護神のマヌエル・ノイアーをはじめ、ジェローム・ボアテング、ダビド・アラバ、アリエン・ロッベン、ハメス・ロドリゲスと、数多くの主力を欠いた。さらに60分にはハビ・マルティネスが負傷交代。2度にわたってリードを許す展開だったが、それでもタイトルを手にしたのはバイエルンだった。「チームの持っているモラルを見せることができた」。ウルライヒの言葉には、絶対王者としての揺るぎない自信がにじみ出ていた。