Summary

  • ブンデスリーガ第7節、ハンブルク伊藤がブレーメン戦で初先発
  • ドリブルで果敢に攻め込み、スタジアムの観客を魅了
  • ギスドル監督は試合後、伊藤を高評価

ブンデスリーガ第7節が9月30日に行われ、酒井高徳が所属するハンブルガーSVは本拠地でブレーメンと0ー0で引き分けた。今回で107回目を数え、ブンデスリーガで最も伝統のある北部ダービーにハンブルクのマークス・ギスドル監督はキャプテン酒井とともに日本人の伊藤達哉を先発に起用した。

ブンデスリーガ初先発となった20歳の伊藤は、19分に相手DFをかわして1トップのボビー・ウッドにラストパスを送るなど、左サイドを何度もドリブルで果敢に攻め込んだ。ブンデスリーガ公式では166cm、ハンブルク公式HPの記事によると164cmとされている小柄な伊藤がボールを持ってドリブルを仕掛けるたびに、イムテック・アレーナの観客は湧いた。

53分までに17回のスプリントを記録した伊藤は足をつり、後半立ち上がりにピッチを去ることに。この時、DFキリアコス・パパドプロスが伊藤に対する拍手を観客に促し、大歓声が起こった。中にはスタンディング・オーベーションで伊藤のファイトを称えるファンもいた。

© gettyimages / Martin Rose

試合後、当サイトのインタビューに応じたギスドル監督は、伊藤について下記のようにコメントしている。

——今日の先発メンバーが発表された時、多くの記者たちが“思い切った”メンバーだなと思いました。しかし、あの小さい伊藤選手がドリブルで駆け回っている姿を見て、皆が「ギストル監督の決断は正しかった」と思いましたよ。

ギスドル監督 我々としては、彼のことをよく分かってましたけどね。彼はトレーニングでとても良かったので、私としても少し勇気を出して彼を出場させることにしました。彼は今日、本当によくやってくれましたし、自分を奮い立たせていました。そして、すぐに観客の心をつかんだように思います。

——53分に交代しましたが、けがをしたわけではないですよね?

ギスドル監督 いいえ、体力の問題だけでしょう 。彼はこのようなレベルでプレーしたことはありませんでしたし、前半が終了した時点でスタミナについてちょっと言ってたので。

2015年に柏レイソルのユースからハンブルクに加入した伊藤は、今シーズンは同クラブU-21(セカンドチーム)として地域リーグ(4部相当)に出場していた。そこでのパフォーマンスが認められ、またトップチームの負傷者続出もあり、第5節のドルトムント戦で初めてブンデスリーガの試合でベンチ入りを果たす。第6節のレーバークーゼン戦で82分から初出場を飾ると、今節ブレーメン戦で初めてスターティングメンバーに名を連ねた。前述のようにわずか53分の出場にとどまったが、大きなインパクトを残す先発デビューとなった。

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