Summary

  • ハインケス監督が選手、監督としてブンデスリーガ通算500勝を達成
  • 500勝はブンデスリーガ史上初の快挙
  • 選手として174勝、監督として326勝をマーク

選手、監督としてあらゆる記録を更新してきたバイエルン・ミュンヘンのユップ・ハインケス監督が、また一つ新たな金字塔を打ち立てた。第12節のアウクスブルク戦で勝利を飾り、選手・監督として史上初めてブンデスリーガ通算500勝を達成した人物となった。

ハインケス監督にとって選手、監督としてブンデスリーガ通算1016試合目となったアウクスブルク戦、バイエルンはアルトゥーロ・ビダルとロベルト・レバントフスキのゴールで3ー0の快勝を収め、指揮官に節目の500勝目をプレゼントした。監督としては通算647試合目の指揮で326回目の勝利だった。

試合終了後、記録達成について問われたハインケス監督は、「自分自身に関する数字や統計には関心がないほうだから驚いている。意味がないとは言わないし、素晴らしい記録だが、記録を作ったと認めるだけにしておくよ」といつもの謙虚な姿勢を崩さなかった。

しかし、周囲の人間にとっては大きな意味を持っていたようだ。アウクスブルク戦でキャプテマークを巻いたアリエン・ロッベンは「感銘を受けた。非常に素晴らしいことだ」と絶賛。ハサン・サリハミジッチSDも「本当に優秀な監督だ。彼と一緒に働くのは夢のようだし、クラブにとっても光栄なこと」とコメントしている。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

ハインケス監督については、指揮官としての偉業ばかりが語られがちだが、メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)とハノーファーでプレーした選手時代の活躍も見過ごすわけにはいかない。ブンデスリーガ創設から3シーズン目の1965年8月14日、記録更新への第一歩はここから始まった。

20歳の時にボルシア・ノインキルヒェン戦でプロデビューを飾ったハインケスは、翌節のタスマニア・ベルリン戦で記念すべきブンデスリーガ初勝利を挙げた。この試合では自身初ゴールを含む2ゴールを挙げてチームを5ー0の大勝に導いている。

ハインケスはその後もゴールと勝利を積み重ね、1978年に選手生活に幕を下ろした時にはその勝利数は「174」に達していた。なお、ハインケスにとって現役最後の勝利となったドルトムント戦では12ー0とリーグ史上最大得点差で大勝。自らも1試合5得点を記録している。13年間のキャリアで積み上げた得点は通算220ゴール、これはブンデスリーガ歴代3位の記録である。

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現役引退後はウド・ラテック監督の下、ボルシアMGのアシスタントコーチとして指導者キャリアをスタートさせると、翌シーズンに監督に昇格し、1979年8月のシャルケ戦で監督デビュー。34歳での指揮官デビューは当時のブンデスリーガ最年少記録だった。記念すべき監督としての初勝利は就任4試合目、対戦相手はその後数々の栄光を手にすることになるバイエルンだった。

9月末にカルロ・アンチェロッティ監督が解任されると、自身4度目となるバイエルンの監督に就任。1つのクラブを4度率いるのもブンデスリーガ記録だ。2013年に三冠を達成して以来の現場復帰となったが、ブランクを感じさせることなく就任後のリーグ戦で5連勝を達成。最短距離で500勝まで駆け抜けた。

ハインケス監督以外で選手、監督としてブンデスリーガ1000試合以上に関わった人物はオットー・レーハーゲル氏のみ。レーハーゲル氏はハインケス監督より17試合多い1033試合という記録を持っている。もっとも、ハインケス監督が契約どおりに今季最終節までバイエルンで指揮を執ると、ブンデスリーガにまた一つ新たな歴史が加わることになる。