10月16日に行われたブンデスリーガ第9節で、ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は古巣マインツと対戦し勝利を収めた。集中して試合に臨んだドルトムントは、ここ最近の不調を払拭できたようだ。

ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督にとって、この対戦はとにかく普通ではない対戦だったようだ。2014年6月15日まで5年間監督を務めていたマインツを相手に2ー0で勝利し、「とにかく普段とは違っておかしな感じがしていた」と心の内を明かしている。さらに、「スタジアムに向かうバスの中がもう違う感じだった。地下駐車場には行ったことがなかったし、ピッチの右側のサイドにも行ったことがなかった。すべてが鏡に映った世界の様で、おかしな感じがした」としている。

「たくさんの人が再会を喜んでくれた」

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続けてトゥヘル監督は、普通の状態ではなかったものの、不快な体験ではなかったことにも触れている。「たくさんの人にまた会えて嬉しかったし、向こうも再会を喜んでくれた。この勝利は他のチームに勝つより嬉しいということは全くない」と話している。

さらに、強敵マインツでのこの勝利がどんなに重要であったかを強調した。公式戦4戦勝ちなし、そのうちバイエルン戦では1ー5と大敗したドルトムントだったがこの勝利でまた少し自信を取り戻すことができたはずだ。

試合序盤から集中したプレーを見せていたドルトムント。マインツの2つのミスから得点を重ねた。1ー0は18分、CBニコ・ブンガートのミスパスからマーコ・ロイスが決めた。2ー0は82分、ヘンリック・ミキタリヤンがDFダニエル・ブロジンスキのミスをついて得点し、試合を決めた。最近は不調と批判を浴びていたロイスのゴールにはトゥヘル監督も「FWにはどうしても必要で、どんな話し合いにも変えられないのがゴールを決めるという体験」と笑顔で喜びを語った。

安定したプレーを見せたドルトムント

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マインツ戦で好調ぶりを見せたのはロイスだけではない。GKローマン・ビュルキは「戦い抜いて、手に入れた勝利」と喜びの声をあげた。ミュンヘン戦では5失点となったが、この日はマインツの好機をビュルキがことごとく阻止、素晴らしいプレーを見せた。

アウェーのドルトムントが次々とゴールチャンスを作り出した。ロイス、ミキタリヤン、香川、オバメヤン、さらに左DFの朴柱昊(パク・チュホ)にもチャンスがあった。ロイスが蹴ったPKはマインツGKロリス・カリウスの好セーブで得点にならなかったが、試合は速いテンポで進み、ドルトムントが完全にマインツを抑えていた。

現在リーグ首位のバイエルンを追って2位のドルトムントは、この日1対1でも58%の勝率で安定した攻撃的なプレーを見せた。この数字はトゥヘル監督にとってとても満足なものだったようだ。「チャンスを作ってゴールできたことは、きょうの勝利と同じくらいうれしいこと。今季他の試合で相手を圧倒できたが、マインツ戦はそう簡単にはいかないとわかっていた。しかも、なかなか勝てない時期が長過ぎた上、マインツも強敵だったからね」

(クリスチャン・ルーフ)