近年ブンデスリーガの優勝を争っている香川真司のドルトムントバイエルン・ミュンヘンは、ともに開幕から4連勝を飾り、前者は首位に、後者は2位に位置している。本項ではドルトムントのピエールエメリック・オバメヤン、バイエルンのトーマス・ミュラーという、2015/16シーズンここまで唯一、4試合連続ゴールを決めている2人に焦点を当てる。

オバメヤン:クラブ史に名を刻む

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2013年夏、サイドアタッカーとしてサンテティエンヌ(フランス)から獲得されたオバメヤンだが、ロベルト・レバンドフスキが抜けた昨シーズンからは1トップを務めるようになった。より相手ゴールに近いエリアでのプレーとなり、得点数は1年目の13を上回る16ゴールで昨季を終了。3年目の今季は第4節終了時点で得点ランキング単独2位、昨シーズンも含めればリーグ戦6試合連続ゴールを決めており、そしてドルトムントの伝説的プレーヤー、故ローター・エメリッヒ氏が持つ「開幕から4試合で5得点」という記録に並び、同クラブの歴史にその名を刻み込んでいる。仮に次節レーバークーゼン戦で新記録樹立が叶った場合、同選手はその後、故ティモ・コニーツカ氏が持つ「7試合連続得点」という大記録にも挑むことになる。

ミュラー:過去10シーズン最大級の成功者

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2008年夏にブンデスリーガデビューを果たし、これまで積み重ねてきたリーグ戦得点数は77。そんなミュラーはかつてないほどベストなスタートを切っている。酒井高徳が所属するハンブルガーSVとの開幕戦で2得点、第2節は1得点、第3節に2得点、そして第4節では試合終了間際にPKから1得点を決め、得点ランキング単独首位。開幕4試合で6得点以上を決めた選手は、この10年間でミュラー以外にわずか2人しかおらず、自身がユース時代にトップチームで輝いていたロイ・マカーイ(当時バイエルン、6ゴール)と、現在アウクスブルクに所属するハリル・アルティントップ(当時カイザースラウテルン、7ゴール)だけなのだ。


優れた得点率 しかし高い壁

両者のブンデスリーガキャリアを振り返ると、どちらもシュート約5本につき1ゴールという高い得点率を誇っている。したがって、負傷などに見舞われることがなければ、今後もゴールを量産していくだろう。しかし同リーグ連続得点記録を塗り替えるのは、まだだいぶ先の話となる。なぜならゲルト・ミュラー氏が持つ同記録は16試合。仮にこのままオバメヤンとミュラーが毎試合点を取ったとしても、記録更新を見られるのは12月下旬になるからだ。