最終チェック(3):シャルケ

【現在の状況】

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新監督を迎えたシャルケのプレシーズンは、練習試合の結果だけに目をやれば、合格点とは言えないものだった。ウディネーゼ(イタリア)、ポルト(ポルトガル)、トゥエンテ(オランダ)には引き分け、ウォルフスベルガーAC(オーストリア)には敗戦。3部のオスナブリュックやレヒア・グダニスク(ポーランド)に僅差で勝利するのがやっとだった。しかし今季初公式戦のドイツサッカー連盟杯(DFB杯)1回戦では2部デュイスブルク相手に5-0の完勝。アンドレ・ブライテンライター監督が目指すサッカーは、当然ながらまだ完成には程遠く、同監督も「オートマティスムに到達するには、まだ仕事がたくさんある」と語ってはいるものの、徐々に内容が向上していることは確かだ。

【戦術】

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スピード、動き出し、絶え間ない効果的なプレッシング――ロベルト・ディ・マッテオ前監督時代のようなリアクションサッカーとは180度方向を転換したブライテンライター監督の目標は、ずばり、攻撃的かつ魅力的なサッカーだ。また近年のシャルケには見られなかった4-4-2を基本フォーメーションとしつつ、これまでの4-2-3-1や、新たに4-1-4-1も可能としている。

【新加入選手】

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ポジションを絞って効率的に補強を行ったことは、これまでのシャルケにはあまり見られなかった。よって、今年のプレシーズンにおける首脳陣の動きは、大いに褒められるべきだろう。ブレーメンからはシーズン2桁得点が期待できるフランコ・ディサント、ボランチにはマインツのU-21ドイツ代表だったヨハネス・ガイス、そしてひざの手術により出遅れている内田のバックアッパーとしてジュニオール・カイサラとザシャ・リーターを獲得している。

【キープレイヤー:ヨハネス・ガイス】

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この選手の獲得により、シャルケの中盤には安定がもたらされるだろう。周囲からボールを預かり、前後左右へパスを散らし続けるプレースタイルは以前と変わらず、まだ若い選手ではあるが、すでに中心選手としての自覚も十分。プレシーズン中からコンダクターとしてチームを操っていた。またセットプレーの精度も高く、トゥエンテ戦ではFKを直接蹴り込み、シャルケ移籍後初ゴールを記録した。