最終チェック(1):ドルトムント

【現在の状況】

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指揮官がトーマス・トゥヘル監督になったばかりだが、香川真司が所属するドルトムントは満足のいくプレシーズンを過ごした。アジアツアーは成功に終わり、昨シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)で敗れたユベントス(イタリア)との練習試合では2-0で勝利するなど、全テストマッチで敗れたのは1回のみ。そして今季初公式戦の欧州リーグ(EL)予選3回戦やドイツサッカー連盟杯(DFB杯)1回戦も突破し、ここまでは順風満帆と言えよう。

【戦術】

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力強いプレッシングと攻撃的なサッカーに加え、トゥヘル監督はこれまで以上にボールポゼッションを高め、試合を支配することを追及している。そしてフォーメーションは、昨シーズンまでの4-2-3-1を基本路線としているが、4-3-3や4-1-4-1などにも挑戦。試合展開を見極め、柔軟に対応する構えだ。

【新加入選手】

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ドルトムントはMFゴンザロ・カストロ、MFユリアン・ワイグルらを獲得し、中盤の補強に努めた。前者は複数ポジションをこなせる万能型として、そして後者は弱冠19歳の新加入ながらボランチの主力としてプレーしている。フライブルクからやってきたGKローマン・ビュルキも、長らく守護神の座にあったGKローマン・バイデンフェラーからポジションを奪い、また期限付き移籍から戻って来たMFヨナス・ホーフマンもトゥヘル監督から信頼を得ている。ただし、同じく期限付き移籍で久しぶりにドルトムントのユニフォームを着るMFモーリッツ・ライトナーは指揮官の構想から外れており、FWマービン・ドゥクシュも中足骨の骨折により完全に出遅れてしまった。

【キープレイヤー:マッツ・フメルス】

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主将として2シーズン目を迎えるフメルスには多くの仕事が待っている。DFラインを統率し、相手の攻撃を遮断するだけでなく、最後尾からゲームを組み立てるコンダクターとしての役割も求められているからだ。また昨季は、チームが下降線を描きだした時にそれを食い止められなかったが、今シーズンは精神的支柱として、これまで以上にその他の選手を根底から支えていかなければならない。