Summary

  • ホッフェンハイムのシュルツがドイツ代表にデビュー
  • ペルー戦でいきなり決勝点をマーク
  • ナーゲルスマン監督の下、さらに成長を遂げた

ホッフェンハイムに所属するニコ・シュルツが、上々のドイツ代表デビューを飾った。9月9日に行われた親善試合ペルー代表戦の終了間際、ニルス・ペーターセンがそらしたボールに素早く反応し、見事決勝点を記録。FIFAワールドカップ・ロシア大会で惨敗に終わったドイツ代表に、新たな風を巻き起こしている。

ペルー戦の試合会場となったのは、ホッフェンハイムの本拠地WIRSOLラインネッカー・アレーナ。その“マイホーム”で記念すべき代表初ゴールを決めたシュルツは試合後、「ドイツ代表でプレーできるのは本当に素晴らしかったです。特に私が普段プレーしているスタジアムでしたから。さらに勝利することができて、本当に良かったです。私の得点は、少しラッキーなものでしたね」と笑顔で話した。

© gettyimages / THOMAS KIENZLE

ここ最近のパフォーマンスを見れば、なぜ彼がドイツ代表に名を連ねたのか、疑問を抱く者などいないだろう。2017/18シーズンに最高時速34.6kmを叩き出し、ホッフェンハイムのスピードスターという称号を手にしたシュルツは、今季ブンデスリーガ第2節フライブルク戦でアダム・ソロイの得点をアシスト。シーズンをまたげば公式戦直近8試合で実に6ゴールをお膳立てしている。これまで左SBのポジションには、ほぼ一貫してケルン所属ヨナス・ヘクターを起用してきたヨアヒム・レーブ監督も「プレースピードは目を見張るものがある。タッチライン際での勢いというものこそ、彼の最大の武器だ」と、ホッフェンハイムからやって来た新参者の活躍に目を細めた。

ナーゲルスマン監督の指導で劇的に成長

17歳でヘルタ・ベルリンのトップチームにデビューし、そのままレギュラー定着となったシュルツだが、これまでの道のりは平坦ではなかった。自身の成長のため、下部組織から過ごしたヘルタを去り、ボルシアMGへ移籍を果たしたのが2015年夏。しかしそこで前十字じん帯断裂の大けがを負い、2シーズンの在籍でブンデスリーガ出場はたったの13試合にとどまった。失意からの脱却を目指し、次の所属先に選んだホッフェンハイムでシュルツはついに稀代の若手指揮官と出会った。

「ユリアン・ナーゲルスマン監督は、ディフェンスの時もオフェンスの時も、どのようなポジションを取ればスペースをうまく使えるようになるか、個別に詳しく指導してくれました」

© gettyimages / Juergen Schwarz

正しい手引きを受け、かつてないほどの自信を手にしたシュルツは、スティーブン・ツバーとの定位置争いに勝利。その理由は、持ち前のスピードとダイナミックな攻撃参加に加え、ポジショニングおよび守備での1対1勝率が格段に向上したためだ。ブンデスリーガで最も交代枠を使い切るのが早いナーゲルスマン監督の下、今年3月からすべての公式戦でフル出場を果たしているという事実は、シュルツのホッフェンハイムにおける重要度を如実に表しているのではないだろうか。25歳という比較的遅めのA代表デビューではあるものの、今後の成長が楽しみな選手の一人であることは間違いない。