Summary

  • ドルトムントがマンチェスター・シティからサンチョを獲得
  • 今年のU17欧州選手権でゴールデン・プレーヤーに選出

香川真司が所属するドルトムントは8月31日、マンチェスター・シティからジェイドン・サンチョを獲得したと発表した。この17歳の新星について知っておきたい4項目を、下記に紹介していく。

1)背番号は7

ハンスヨアヒム・バツケCEOやミヒャエル・ツォルクSDが自信を持って獲得したサンチョ。彼に与えられた背番号は、7に決まった。これは、2016/17シーズン夏、スタッド・レンヌからドルトムントに加わり、瞬く間に同クラブの攻撃をけん引する存在となったウスマン・デンベレがつけていた番号だ。同SDは「後に我々の力となってくれることを確信している」と、今後の成長に大きな期待を寄せているが、きっとクラブ関係者やファンはみな、「ゴタゴタの末にクラブを去ってしまったデンベレのような真似だけはしてほしくない」と願っていることだろう。

© gettyimages / Ronny Hartmann

2)ワトフォードからマンチェスター・シティへ

サンチョはトリニダード・トバゴ出身の両親の下、ロンドン南部に生まれた。しかし彼が住んでいた場所は、犯罪発生率が極めて高い貧困地域。「周りの多くの人は悪いことをしていたけれど、僕はそういうことはしたくなかったんです。学校が終わった後はいつもサッカーだけしていました」と当時を回顧するサンチョは、7歳から14歳までをFCワトフォードで過ごし、マンチェスター・シティ下部組織へ引き抜かれた。すると16歳でU18チームでも出番をもらえるようになり、チェルシーと対戦した年代別カップ戦決勝では決勝点をアシストする活躍を残した。

3)2016/17シーズンに急成長

U18マンチェスター・シティの主力として、昨シーズンはリーグ戦14試合に出場し、12ゴール4アシストと大活躍。その働きが認められ、セカンドチームにも呼ばれるようになったサンチョは、リザーブリーグ7試合で3ゴール2アシストと、10代半ばを過ぎたばかりの少年とは思えないほどの結果を残している。さらに昨年9月にデビューを飾ったU17イングランド代表でも、16試合出場13得点という驚異的なペースでゴールを量産し、今夏開催されたU17欧州選手権のゴールデン・プレーヤーに選出された。この賞は過去にウェイン・ルーニーやセスク・ファブレガス、トニ・クロースやマリオ・ゲッツェも受賞しており、彼らと同じスター街道を歩んでいくことが期待される。

© imago / Pixsell

4)3者の思惑が合致

サンチョの獲得を目指していたのは、ドルトムントだけではない。アーセナル、チェルシー、トッテナム、そして同じ町を本拠地とするマンチェスター・ユナイテッドまでもが、その才能に惚れ込んでいた。しかし同選手が最も求めていたのはトップチームでの出場機会であり、プレミアリーグの強豪クラブに移籍したところで、似たような結果を招いてしまうことは、想像に難くない。そしてマンチェスター・シティ側もライバルチームに引き渡すことを嫌がったとされている。サンチョ、マンチェスター・シティ、ドルトムントという3者の思惑が合致した今回の移籍劇は、ある意味で必然と言えるのかもしれない。