Summary

  • ドイツ・スーパーカップでバイエルンに敗れたドルトムント
  • PK戦の末にタイトルは逃したが、敗戦にも確かな手応え
  • プレッシングをベースとしたボス監督のサッカーが徐々に浸透

8月5日に行われたドイツ・スーパーカップで、ドルトムントバイエルン・ミュンヘンにPK戦の末に敗れ、2012年以来となる同大会のタイトル獲得を逃した。

敗戦の中で見えた課題

ペーター・ボス監督は試合後、やや厳しい言葉を発した。「簡単にボールを失うシーンが多すぎた。そこからプレスを掛けに行ってもピッチが広すぎる。もう少しコンパクトな陣形をとっていればバイエルンを苦しめられたはず。そこを改善していかないと」

前半は4ー3ー3の攻撃的なシステムで戦ったが、ハイラインの裏を取られて危険な場面を作られるシーンも目立った。また、最終ラインと中盤の距離が遠く、自陣でのボールロストからピンチを招くこともあった。

もっとも、ソクラティスは改善点があることは認めながらも、「練習を始めて1カ月しか経っていない。もう少し時間が必要なのは当然だ」と焦りがないことを強調。実際、この試合では随所でいい動きも見られ、ボス監督の戦術の柱である強力なプレスがチームの大きな武器になり得ることを示した。

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クロップ時代を思い起こさせる速攻

それまでのテストマッチ6試合でわずか2勝という成績が物語るように、チームはまだ発展途上にある。それでもボス監督はチームが大きく前進していることを見逃さなかった。王者バイエルンに対して自信を持って臨み、序盤から好機を作り出して先制に成功。ヌリ・シャヒンも「(序盤は)ラインを上げてコンパクトなポジション取りができていた」と分析する。

90分を通して優位を保つことはできなかったが、ボス監督も前半に関しては「非常に良かった」と合格点を与えている。コンパクトな布陣さえ保つことができれば、攻守の切り替えもプレスもうまく機能することが証明された。勝ち越しゴールの場面では、ユルゲン・クロップ監督時代を彷彿とさせる電光石火のカウンターも復活。プレッシングについても、バイエルンのトーマス・ミュラーが「ドルトムントのプレスは桁違いに激しく、僕らも自由に動くことができなかった」と脱帽するほどだった。

タイトルは逃したものの、シーズン最初の公式戦はチームの進歩を確信させるような実りある一戦となった。シャヒンは「結果は別として、大きく前進した試合だった。今後は監督が求めるパフォーマンスが出せる時間が長くなっていくはず」と手応えを口にしていた。

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