Summary

・ホッフェンハイム所属ズューレ、独占インタビュー

・現状、未来、そして模範とする選手などについて語ってもらった

オリンピック代表メンバーとしてブラジルに行き、フル代表でもデビュー、さらには来夏のバイエルン・ミュンヘンへの移籍も決定――ホッフェンハイムに所属するニクラス・ズューレは、この8カ月間で急激な成長曲線を描いている。当サイト独語版はそんな同選手との独占インタビューを行い、ホッフェンハイムでの現状、そして今後の展望について語ってもらった。

――ドイツ代表に選ばれ、バイエルンへの移籍が決まるなど、今季のあなたの成長ぶりはすさまじいものがあります。

ズューレ バイエルンへ行くことが決まりましたが、今季終了までファンのため、ホッフェンハイムというクラブのためにベストを尽くすことが、何よりも大事だと考えています。

――シーズン後半戦に入り、ホッフェンハイムの状況はどうですか?

ズューレ ここまで2敗をしてしまいましたが、非常に良いシーズンを送っていますよ。ホッフェンハイムはおそらく今季のベストチームの1つではないでしょうか。最終ラインから最前線まで素晴らしい選手を揃えています。すべての力を出し切れば、どんな相手にも負けないはずですよ。

© imago / Michael Weber

――昨季は残留争いに沈んでいたチームが、欧州カップ戦出場権を争うまでに成長しました。ユリアン・ナーゲルスマン監督の影響はどれくらいあるのでしょう?

ズューレ もちろん、私たちのパフォーマンスが高い理由のほとんどは、彼にあります。監督がやりたいことを僕たちがうまく履行し、そしてクラブの環境も大きく変わりました。ですから、チームの雰囲気も最高です。ユリアンのことは以前から知っていましたが、もし彼にしっかりとした準備期間を与え、彼の哲学がチームに浸透すれば、素晴らしいシーズンを過ごせるということは、私には明白でした。

――もし来季の欧州カップ戦出場権を得られない8位で今季を終えてしまうとなれば、それはホッフェンハイムにとって失敗を意味するのでしょうか?

ズューレ いえ、そう言いきることはできませんよ。まず、はっきりしているのは、私たちは毎試合勝利を目指して戦っているということです。しかしブンデスリーガを勝ち抜くのは、決して簡単なことではありません。第20節のダルムシュタットドルトムントを見ればお分かりでしょう。

――今季序盤は4バックでスタートしましたが、ナーゲルスマン監督はすぐに3バックに変更し、それからはほとんど3バックで戦ってきました。それにともない、ゲームの中で主にどのような点が変わりましたか?

ズューレ 私個人で言えば、違いは少しだけです。これまでよりも若干サイドに寄って守る必要が出てきました。しかしパベル・カデラベクも同じサイドで私のフォローに来てくれますし、彼は本当によく走ってくれる選手です。そしてシステムを3バックに変更したことで、チームはより戦いやすくなりましたが、私たちはすでにプレシーズンから3バックを試していましたし、練習試合ではどちらのシステムも使っていました。ホッフェンハイムは、ブンデスリーガでも特にうまく3バックを使えているチームではないでしょうか。私たちが3バックを機能させるようになってから、他のチームもこのシステムを真似するようになったと思います。

© imago / Jan Huebner

――近年のプロサッカー界では、CBに求められることは非常に多くなりました。ただ守備に強いだけではなく、ビルドアップもできなければなりません。

ズューレ その通りです。ビルドアップが試合の行方を左右すると言っても過言ではありません。2シーズン前まで私たちはまだロングボールを多用し、そして高い位置からプレスを仕掛け、セカンドボールを拾うようなサッカーをしていました。しかし今は後ろからしっかりと組み立て、ポゼッションを意識するようになっています。これにはGKの存在も大きいですね。信頼が置け、中央にもサイドにもグラウンダーでパスを出せるGKが必要になってきますから。ビルドアップという点に関して、オリバー・バウマンはとても成長したと思います。彼は私たちに安全性と勝ち点をもたらしてくれる守護神なんです。とにかく、もちろん現代サッカーでも、CBに最も重要なのは守備能力だと思いますが、しかしビルドアップをできることも非常に大切です。そして今シーズンの私たちは、非常に高いポゼッション率を記録しています。

――ところで、あなたが模範としている選手は誰でしょうか?

ズューレ バイエルンのマッツ・フメルスとジェローム・ボアテング、他では例えばセルヒオ・ラモス(レアル・マドリード/スペイン)ですね。「模範」というと少し違うかもしれませんが、彼らが出場している試合を見るのは好きですし、ラモスのプレーを見ていると非常に勉強になります。彼はセットプレーでも非常にエネルギッシュにゴールへ向かっていきますし、そして私より身長が小さいのに、私よりも多くのゴールを決めています。ラモスの決定力の高さは卓越しているのではないでしょうか。もちろん同じように、マッツとジェロームからも多くのことを勉強できます。

© gettyimages / Stuart Franklin

――フメルスとボアテングの2人とは、来シーズンから同じクラブで練習することになりますし、それと同時にポジションを争う相手でもあります。

ズューレ ワールドカップで優勝した彼らとトレーニングし、彼らのプレーを間近で見ることができますし、そんな彼らと競争することで、私ももっと成長できるはずです。そしてバイエルンには他にも世界でもベストな選手たちが揃っており、毎日ハイレベルな練習が可能となるんです。バイエルンへの移籍は、自分を高めるためにも正しい歩みなのではないでしょうか。しかし、バイエルンでの日々も確かに楽しみですが、今の私の視線はまだホッフェンハイムでの今季後半戦だけに向いています。

――ホッフェンハイムにはタイプの異なるFWがいます。サンドロ・ワーグナーは1対1に強く、マーク・ウトは意外性に富み、そしてアンドレイ・クラマリッチはヒールでも正確に蹴ることができるような選手です。多種多様なタイプのFWと日々練習できることについては、いかがですか?

ズューレ 非常に高いレベルの練習ができていることは、私にとっても、チームにとっても本当に良いことです。まだ他にもアダム・ソロイやマーコ・テラッツィーノといったFWもいますし、彼らも少しタイプが異なります。色んなFWと対戦することで、フレキシブルさは確実に身についてきますね。

――屈強なフィジカルと大柄な体格を持つFWと、小さく機敏なFW、どちらとの対戦がいいですか?

ズューレ 自分と同じくらいの大きさの相手のほうがいいですね。小さな選手が相手ですと、なかなか押さえるのが難しいんです。重心をそのぶん低くしなければなりませんからね。