Summary

  • 香川のドルトムント、オバメヤンの代役としてバチュアイを獲得
  • チェルシーから期限付き移籍の24歳

香川真司が所属するドルトムントでエースを務めていたピエールエメリック・オバメヤンのアーセナル(イングランド)移籍が正式決定した1月31日、ドルトムントはその代役として新たなストライカーを獲得した。彼の名はミシー・バチュアイ。チェルシー(イングランド)から半年間の期限付きで加わった24歳のベルギー人は、持てる力を存分に発揮し、オバメヤン移籍という事実をファンの脳裏からすぐさま消し去ってくれるのだろうか。

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成功の道を歩んでいる近年のドルトムントには、必ずと言っていいほど絶対的なストライカーが存在していた。9シーズンぶり5度目のマイスターシャーレ獲得を成し遂げた2010/11シーズンにはパラグアイ代表のルーカス・バリオス、クラブ史上初の国内2冠を達成した2011/12シーズンにはそのバリオスからエースの座を奪い取ったロベルト・レバンドフスキ、そしてレバンドフスキのバイエルン・ミュンヘン移籍後にはオバメヤンが点取り屋としての才能を開花させ、ここまでブンデスリーガ144試合98ゴール、欧州チャンピオンズリーグ(CL)32試合15ゴール、ドイツサッカー連盟カップ(DFB杯)15試合15ゴールという類稀な結果を残している。

もちろん2014/15シーズンのみの在籍となったチーロ・インモービレという例はあるものの、ドルトムント最前線の主軸に据えられた選手は、そのほとんどがブンデスリーガを代表する選手へと成長を遂げているのだ。

© DFL DEUTSCHE FUSSBALL LIGA

では、そもそもバチュアイとは一体どのような人物なのだろうか。

同選手は2011年にスタンダール・リエージュ(ベルギー)でプロデビューを果たすと、約3年半の間にジュピラー・プロ・リーグで120試合出場44得点。メンヘングラートバッハ(ボルシアMG)やホッフェンハイムでプレーした後、スタンダール・リエージュでバチュアイとチームメートになったイゴール・デ・カマルゴの「世界で最も素晴らしいFWの1人になる可能性も秘めている」という評価どおり、2014年夏に移籍したマルセイユでは2シーズンで78試合出場33ゴールを記録し、ついに2016年7月にはチェルシーへと引き抜かれていった。

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しかし英国の名門クラブでは、生存競争が熾烈を極めている。2016/17シーズンはリーグ戦20試合に出場するも、そのうち途中からの出場は19回。今シーズンは先発の機会もわずかながらに増加しているが、ここまで12試合しか出番をもらえなかった。半年後に控えるロシア・ワールドカップにベルギー代表として出場するためには、何よりも試合勘を取り戻さなければならない――そんな彼の思惑と、ドルトムントの状況が一致したことが、今回の移籍劇につながった。

これまで歩んできたクラブでのキャリア、そしてFIFAランキング5位の“赤い悪魔”で13試合5ゴールという結果を見ても分かるように、その実力は折り紙つき。本拠地ジグナル・イドゥナ・パークの大観衆が背番号44に歓喜するシーンは、もう間もなくやってくるはずだ。