Summary

  • ドルトムントのダフートがようやくチームにフィット
  • 中盤の司令塔として着実な成長を披露
  • クラブ首脳は22歳のポテンシャルに期待を寄せる

ペーター・シュテーガー監督の就任後、ブンデスリーガで無敗をキープしているドルトムントにあって、にわかに存在感を高めている選手がいる。昨夏にメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)から加入した22歳のMFマフムート・ダフートだ。

加入当初の苦境乗り越えレギュラー取りに名乗り

第27節のハノーファー戦では中盤で巧みにボールをさばきながら、ドリブルと鋭いパスでチャンスを演出。大きな存在感を示したUー21ドイツ代表MFに、ミヒャエル・ツォルクSDは「モー(ダフート)は試合ごとに司令塔としての役割をこなすようになっている。彼が自分の道を進んでくれることを100パーセント確信している」と満足そうだった。

昨夏に大きな期待を背負ってドルトムントに加入したものの、前半戦の先発機会はわずか4試合。3アシストを記録した一方で、シーズン序盤はプレーの正確さを欠いて空回りすることも多かった。シュテーガー監督に代わった後も状況は変わらず、それどころか年明けにはベンチ入りメンバーから外れることすらあった。指揮官はその理由を「モーは攻撃では予想もつかないようなことができるが、守備に難がある」と明かしていた。

ただ、ダフートは苦しい状況でも下を向くことなく、与えられたチャンスの中でコツコツと結果を積み重ねた。シュテーガー監督は「我々が彼のポテンシャルに確信を持っていること、そして少し時間を与えるつもりであることを伝えていた」と明かしたが、時間をかけてじっくり能力を開花させる方針が実を結び、第25節のライプツィヒ戦ではアグレッシブさとアイデアに富んだ動きを披露。これまでのチームに欠けていた意外性のあるプレーでマーコ・ロイスのゴールをお膳立てし、一気にレギュラー取りに名乗りを上げた。

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クラブ首脳は絶賛。さらなる伸びしろに期待

第26節のアイントラハト・フランクフルト戦では前半にカードをもらったこともあって45分でベンチに退いたが、ピッチに立っていた時間は「8番」としてゲームを組み立て、攻撃に活気を与えていた。そして先日のハノーファー戦でも中盤を束ね、攻守の切り替え役を担い、相手にプレッシャーをかけ続けた。これにはツォルクSDも「モーは決してひるむことなく、難しい状況でもボールを要求できる選手。ボールキープ力も高くなっている」と賛辞を送った。

ダフートの持ち味は高いボールキープ力とパス精度の高さ、そして果敢にゴールへと攻めていく姿勢。運動量も豊富でライプツィヒ戦では13.4キロ、ハノーファー戦では12.6キロといずれもチームトップの走行距離を記録した。

これだけの能力を発揮しながら、まだまだ伸びしろがあるというのが首脳陣の一致した見方だ。「彼の持っているものをさらに引き出し、プレーにもっと磨きをかけるようしてほしい」。伸び盛りの22歳への指揮官の要求は高い。不用意なボールロストや守備面を強化していけば近い将来、チームを背負って立つ存在になれるかもしれない。

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