Summary

  • 不調のシャルケで孤軍奮闘の活躍を見せたコラジナッチ
  • DFの中でリーグ2位の5アシストを記録
  • シャルケとの契約は今季まで。今夏の動向が注目される

今季はシャルケサポーターが大歓声を挙げる機会が限られていたが、セアド・コラジナッチのプレーに心躍らせる機会は多かったはずだ。シャルケはこの7シーズンで初めて欧州カップ戦の出場権を逃した。そんな苦しいシーズンにあって、コラジナッチは輝きを放った数少ない選手の一人だ。

コラジナッチは2012/13シーズンの第3節にトップデビューを果たしたが、すぐにレギュラーに定着できたわけではなかった。また、2014/15シーズンには開幕時に膝を負傷して長期離脱。それでも彼はシャルケで辛抱強くチャンスを待ち続け、ついにブレイクの時を迎えた。

恵まれた体格と戦闘的なプレースタイルから、ボスニア・ヘルツェゴビナのサポーターには「ブルドーザー」というニックネームで呼ばれる。また、シャルケのイェンス・ケラー元監督には「木のようだ」とも言われたが、今季はその並外れたフィジカルの強さで対戦相手を圧倒している。

当初は疑問符がついていた攻撃参加も、今季は新たな境地を開拓。正確なクロスで数多くのチャンスを作るとともに、自らも積極的にゴールを狙っている。シャルケでコラジナッチよりゴールを決めた選手はわずか4人。しかも、全員が攻撃的な選手だ。また、ここまで5アシストは、DFとしてはドルトムントのラファエル・ゲレイロに次ぐ数字である。

© gettyimages / Lukas Schulze

第33節のハンブルガーSV戦ではヘディングでゴールネットを揺らしたものの、ファウルの判定でゴールは認められなかった。それでも、コラジナッチはこの試合でチーム最多のボールタッチ数「71」、スプリント数「28」、クロス数「3」を記録。チームに大きく貢献したことは明らかだ。

コラジナッチの活躍はシャルカーにとって大きな喜びだが、フェルティンズ・アレーナで彼のプレーを見る機会はもうないのかもしれない。今週末の最終節は累積警告により出場停止。さらにシャルケとの契約は今季限りで、イギリスメディアはアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドへの移籍の可能性を伝えている。コラジナッチはこのままシャルケに別れを告げるのだろうか。今オフの選択が注目される。

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