Summary

  • コロンビア代表のハメスがロシアW杯で躍動
  • 先発したポーランド戦でチームを勝利に導く
  • コロンビアの決勝トーナメント進出へ向けて本領発揮

コロンビア代表のハメス・ロドリゲス(バイエルン・ミュンヘン)がロシア・ワールドカップのグループリーグ第2戦でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍を見せた。これでW杯での通算成績は7試合で6ゴール4アシスト。ハメス本来の姿が戻ってきたと言っていいだろう。

4年前のブラジル大会で一躍スーパースターの仲間入りを果たしたハメスは、ロシア大会でもポーランド戦でアシストを記録して3-0の勝利の貢献。決勝トーナメント進出の望みをつないだ。

日本と対戦したグループリーグ初戦はケガの影響で途中出場にとどまり、チームも開始早々に退場者を出して1-2で敗戦。しかし、ハメスが先発復帰を果たした第2戦でチームは完全復活。コロンビアが大いに期待の持てるチームであることを示した。

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ハメスはコロンビア代表のホセ・ペケルマン監督について次のように語っている。「彼が監督になって僕らは常に勝てるチームになった。それまでもいいチームではあったけれど、監督は僕らがいいチームであること、勝てるチームであるということを教えてくれたんだ」

前回大会以降、ハメスは勝利することに慣れ親しんできた。ブラジルでの活躍を受けてレアル・マドリードへの移籍が実現。当時チームを率いていたカルロ・アンチェロッティ監督の下で大きな成長を遂げた。

「W杯で活躍したいと思っていた。そうすればビッグクラブに移籍できるからね。でも考えていた以上のことが起きた。コロンビア代表はW杯で初めて準々決勝に進出し、僕はゴールデン・ブーツ(大会得点王)を獲得できた。コロンビアにとっても、僕にとっても歴史的な偉業だった」

モナコからレアル・マドリードへとステップアップを果たしたハメスは、新天地での1年目をこう振り返る。「(レアル加入は)夢だった。1年目はプレー機会が少ないだろうと思っていたけど、カルロという素晴らしい監督のおかげで開幕からピッチに立つことができた。最初のシーズンは15ゴール以上挙げたし、15アシストを記録した。ものすごく特別だった。チームとしてはあまり勝てなかったけど、個人的には素晴らしい1年だった」

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ところが、アンチェロッティ監督がクラブを去るとチームは変化した。ハメスは出場機会を求めて移籍を希望。そんな時に届いたのがバイエルンからのオファーだった。「他にも素晴らしいクラブから話はあった。でも、僕の考えは一つだった。カルロがここ(バイエルン)にいる。マドリードでの1年目はカルロの下で活躍できた。バイエルンでやってみるしかないだろうってね。でも、カルロは1カ月後にいなくなってしまった。いったいどうなるんだって思ったし、僕は何てことをしてしまったんだろうって思ったよ」

「(ユップ)ハインケス監督が就任した当初は“彼はドイツ人だ。厳しい状況になる”と思った。でも、実際は正反対だった。プレー時間が増えて、常にチームの中にいることができたんだ。ハインケス監督は僕をものすごく信頼してくれた。予想とは全く逆のことが起きたんだ。練習は厳しかったけど、いい練習ができれば試合でもいいプレーができる」

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ハメスは最終的にバイエルンで7ゴール11アシストを記録。ブンデスリーガでのデビューシーズンは素晴らしいものとなった。そんなハメスに対する期待はW杯前か大きかったが、今回のポーランド戦での活躍によってその期待はさらに高まっている。

コロンビアはグループリーグ最終戦でセネガルと対戦する。決勝トーナメント進出を勝ち取るためには勝利を挙げるしかない。その先はさらに厳しい戦いが続くが、ハメスは「どの国も強い。でも、僕らはフランスやスペイン、ブラジルのように優勝したいんだ」と語る。「僕らは1試合ずつ戦っていく。今のチームは4年前ほどの経験はないけど、若い選手が多い分、今後さらにいいチームになっていくだろう」

ブラジル大会が自身のキャリアは大きく飛躍させる大会だったとすれば、ロシア大会は自身がトップレベルの選手であることを改めて証明する大会になるだろう。

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