Summary

  • 後半戦に向けてストライカーの移籍が続々成立
  • ゴメス、ワーグナーのドイツ代表組は古巣に電撃カムバック
  • テロッデはケルン、ウジャーはマインツに復帰

ブンデスリーガ前半戦の終了と同時に4人のストライカーが新天地を求めた。大シャッフルとなった今回の移籍で共通するキーワードが“復帰”。マリオ・ゴメス(ウォルフスブルクシュトゥットガルト)とサンドロ・ワーグナー(ホッフェンハイムバイエルン・ミュンヘン)はユース時代を過ごした故郷へ、ジモン・テロッデ(シュトゥットガルト→ケルン)とアントニー・ウジャー(遼寧/中国→マインツ)はかつて在籍したクラブへの復帰となった。

テロッデ、決め手は心の声

大移動の先陣を切ったのが29歳のテロッデだ。昨季は2部得点王に輝いてシュトゥットガルト昇格の原動力となったものの、今季はレギュラーの座を失って出番が限られていた。

テロッデは2009年から2011年までケルンに在籍し、チームの中核を担うティモ・ホーン、クリスティアン・クレメンス、ヨナス・ヘクターらとはよく知った間柄。決断理由については「心の声が大きな決め手になった。シュトゥットガルトを去る以上、どこでも良かったわけじゃない。ケルンは特殊なケースだった」と明かしている。

まだシーズンの半分を消化したに過ぎないが、ケルンの残留は非常に厳しい状況。そんな中で2021年までの契約にサインした思いは生半可なものではないだろう。持ち前の負けん気の強さでケルンを奇跡の残留に導けるか注目だ。

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クラブが生んだヒーローが電撃復帰

テロッデが抜けたシュトゥットガルトは、32歳のゴメスの電撃復帰というサプライズを提供。ユースからドイツ代表へと羽ばたいた英雄の復帰にサポーターは歓喜に包まれている。ゴメス本人も「すべてが始まった“我が家”に戻ることができてうれしい。クラブ側の熱意も、僕自身のシュトゥットガルトに戻りたいという思いも日に日に強くなっていくのを感じていた」と“相思相愛”の古巣復帰を喜んでいる。

ゴメスは2006/07シーズンにシュトゥットガルトをブンデスリーガ制覇に導いた後、2009年にバイエルンに移籍。その後はフィオレンティーナ(イタリア)、ベシクタシュ(トルコ)、ウォルフスブルクでプレーした。

「期待の大きさは分かっている。残留のために全力を尽くしていく。クラブ、シュトゥットガルトの街と人々、そして僕の家族。ここで本格的なスタートするのが待ちきれない」

2011年にブンデスリーガ得点王に輝き、ドイツ代表でも31ゴールを挙げているドイツ屈指の点取り屋は、今度は残留請負人としてチームを引っ張るつもりだ。もちろん、その先にある「ワールドカップ出場」という目標も見据えているが、結果を残せば間違いなく両方の目標がかなうはずだ。

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確かな実績とモチベーションに期待

ナイジェリア出身ストライカーのウジャーは2011年にブンデスリーガデビューを飾ったマインツに復帰。2021年までの契約を結び、「マインツにはいい思い出しかない。戻ることが決まってとてもうれしいよ。ブンデスリーガでもう一度プレーできることも楽しみだ。クラブの目標が達成できるように頑張りたい」と意気込みを語っている。

期限付きで加入したケルン(当時2部)で2012/13シーズンに頭角を現すと、ブンデスリーガ昇格を果たした翌シーズンには32試合で10ゴールを記録。2015/16シーズンにはブレーメンで30試合11ゴールを記録している。サンドロ・シュワルツ監督はドイツで実績があるウジャーに対し、「トニー(ウジャーの愛称)は新しい挑戦に燃えている。新たなスタートにやる気をみなぎらせている」と期待を寄せる。

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回り回ってドイツ最高クラブに再到達

モチベーションという点ではバイエルンへのカムバックを果たしたワーグナーも負けていない。ミュンヘン生まれの30歳は2020年までの契約にサイン。ユース時代を過ごしたクラブへの復帰に、「話がまとまってとてもうれしい。バイエルンはドイツ最高のチームで、世界ベストクラブの一つ。オファーをもらった時、長く考える必要はなかった」と喜びを語っている。

バイエルンには1995年から2008年まで在籍。ブンデスリーガ出場は4試合にとどまったが、デュイスブルク、ブレーメン、カイザースラウテルン、ヘルタ・ベルリンと渡り歩いた後、ダルムシュタットでついにその才能を開花させた。昨季加入したホッフェンハイムではドイツのトップストライカーの仲間入りを果たしてドイツ代表にも選出。ワールドカップ出場への挑戦権を手に入れた。

この4選手がストライカーである以上、評価されるのはゴールの数。特別な思いとともに実現した古巣復帰をハッピーエンドで終えられるかどうかは、それぞれの実力に懸かっている。

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